試合の熱狂や応援の声を、オンラインでつなぎあいたい
──Jリーグは、7月4日からすべてのリーグの試合再開・開幕となりました。これまで通りの運営が難しい中、どのようにデジタルを活用されていく予定ですか。
松本:最初は、観客を入れない試合が想定されていますが、ファン・サポーターがデジタルプラットフォームを活用して、同じように試合や時間を共有するような施策を行っていければと思っています。Twitterをはじめとして、あらゆる手段を使って、互いにコミュニケーションを取る必要があると思います。
長澤:6万人のスタジアムの熱狂をすぐには実現できませんが、僕たちはサポーターへ向けて心を熱くする試合をしなくてはいけません。スタジアムに集まれなくても、1人ひとりが応援している熱い気持ちをデジタルからも受け取り、その想いや気持ちを乗せて試合をしたいです。
コロナ以前は、Zoomでサポーターや子どもたちの顔を見ながら交流することって、考えられませんでした。デジタルを使うと、より多くの子どもたちと会話ができたり、サポーターへメッセージを届けたりと、ファン感謝祭の握手会とは異なった、新たな関わり方ができます。これから、もっともっとサポーターとの心の距離が近づけられるコンテンツを作り、届けられたら良いなと思います。新たなサポーターを作るきっかけにもなると、僕個人としても、他の選手たちもそう考えています。

スポンサード企業のデジタル活動拡大にも期待
──最後に、北野さんへうかがいます。wifh/afterコロナのスポーツのコミュニケーションは、デジタルでどのように変化していくと思いますか。
北野:サッカーに限らず、しばらくは無観客試合などの対応が取られる時期が続くと思います。でも、ファンは応援していますし、その声はTwitterなどのデジタル上にあります。ファンの熱量を保つためにも、ファンと選手、チームが密接にデジタル上でつながり、スポーツの価値を維持し、高めていくことが大切です。Twitter上のコミュニケーションを、さらに、加速させていきたいと考えています。
また、各スポーツをスポンサードする企業の関わり方も、変わっていくと思います。サッカーで言えば、試合会場でのデジタルディスプレイや映像による露出、テレビCMの放送などがありますが、デジタルコミュニケーションがメインになってくると、取り組み方の見直しもあるのではないでしょうか。まだまだスポーツ業界においては、スポンサード企業によるデジタルの関わり方の事例が限定的です。デジタルを使ったスポンサー活動が増えてくる期待とともに、Twitterとしてもご支援していきたいと考えています。
