話題を最大化する広告投資を実施
MZ:インセンティブがきちんとマンガと関連していて、かつアプリを起動して参加するため懸賞目的のアカウントによる参加も減らせて良いですね。広告はどのように活用しましたか。
小島:キャンペーン初日には「#全巻あげちゃうから読みたいマンガ教えて」をハッシュタグに設定して、プロモトレンドを行いました。
その後、キャンペーン認知を目的にキャンペーン対象ツイートをプロモツイートとして広告配信。プロモトレンド以外の期間もキャンペーンの参加を促しながら、新規ダウンロードを目的としたMAPの増資も行いました。
MZ:プロモトレンドで話題を作りながら、キャンペーン告知や新規ダウンロードの促進なども行うことで、フルファネルでアプローチされていたんですね。その他にキャンペーンの中で仕掛けた施策はありますか。
小山:既存層に向けた告知と、オーガニックツイートを増加させるための施策ですね。前者に関しては、アプリ内の見えやすい位置にTwitterキャンペーンに関するバナーを設置しました。通常はアプリからTwitterに積極的に遷移させることはあまりやらないのですが、今回は社内調整の上実施させてもらいました。
後者に関しては、キャンペーンにWチャンスを用意して、欲しいマンガの作品名をツイートすると抽選で1,000名様に500マンガコインをプレゼントしました。このWチャンスもうまく機能し、オーガニックのトレンドでも「超感謝祭」「#LINEマンガ7周年」が上位にランクインしました。
DAU、フォロワー、新規DLがすべて増加
MZ:アプリ内外でフルファネルの施策を展開し、Twitterも多くの話題を集めたLINEマンガの7周年キャンペーンですが、得られた成果について教えてください。
小山:目的としていたDAUの数字達成に大きく寄与することができました。加えて、キャンペーン後もDAUは伸び続けています。キャンペーンを通じて得られた一番大きな成果だと思います。
また、プロモトレンドを出した日はオーガニックでのトレンドも1、2位を席巻しました。これにより、キャンペーンの参加者数もさらに増加し、LINEマンガに関する情報に触れる人が増えたと考えます。Web媒体で取り上げてもらう等の想定以上の露出も獲得できました。
さらに副次的な効果として、期間中にフォロワーが大幅に増加したんです。2020年プロモトレンド実施案件の中で最も多い増加数と聞いています。インセンティブがサービスに関連していたこともあり、マンガ好きを中心に非常に親和性が高い方にフォローしていただけました。
フォロワー数が増えると、投稿に対するエンゲージメント率は下がるのが一般的ですが、むしろキャンペーン実施後は増加したので驚きました。
MZ:広告効果としてはいかがでしたか。
小島:プロモトレンドに関しては、Twitter Japanの方から「他社の実績よりも効果が高かった」とレビューをいただいています。実施時期をゴールデンウィークに合わせたことに加え、あえて広告感を抑えたハッシュタグ表現や視認性の高いクリエイティブが功を奏し、非常に多くのインプレッションやエンゲージメントを獲得することができました。
ブランドリフト調査の結果も、「メッセージの認知」「サービスの購入/利用意向」「広告想起」すべての項目で広告非接触者に比べエンゲージャー(キャンペーン参加やいいねなどのアクションをとった人)のほうが大きくリフトしていることが確認できました。
MZ:MAPも増資して獲得を強化していたと思いますが、その数字も良かったですか。
小島:プロモトレンド実施当日は、ダウンロード率が以前の平均よりも上昇し、ダウンロード数を大幅に増加させることができました。さらにプロモトレンド実施後も、高いダウンロード率を維持することができ、定常的に行っているMAP配信にも好影響があったと考えています。