失敗した施策はありますか?

もちろんあります。というか、コンテンツマーケティングは失敗の連続です(笑)。狙ったキーワードで順位が上がらない・CVが獲れないなんて言うのは当たり前です。そこから記事のリライト、サイト・広告クリエイティブのチューニングをし続けることが大事です。作ればすぐ効果が出るという思い込みは捨て、やりっぱなしで効果が出ないと嘆くことはやめてください。

失敗だらけです(笑)。ポイントがあるとすれば、狙い通り行かないのは当たり前なので、たくさんバックアッププランを持ち、成果をあげるための打ち手を色々と並行して試すのが良いと思います。思いもよらないところから良い反響が出る可能性がありますよ。
ブランドの世界観を維持した上で、購入に繋がる有効なコンテンツマーケティングの秘訣はありますか?

前述のとおり、ブランディング・商品の紹介がないコンテンツはただの「良い人」で終わります。ユーザーがそのコンテンツを見てブランドや商品のことを何も感じ取れなければ、事業主として提供している意味はないです。必ずブランド・商品の内容を少しでもいいから入れ込みましょう。

サービスがしっかりしているのであれば、真正面からブランドビジョンやミッションを語り、購入動線までつなげてみてはどうでしょうか? 良いサービスは良い課題提起から出発しているはずなので、「世の中の課題を解決する」というストーリーは受け入れられやすいです。経験上、どんなサービスでも、ブランドとサービスをつなぐいわば「ゴールデンコンテンツ」を少なくとも1つは作ることができます。
コロナ禍でプロモーション予算が削減される中、コンテンツマーケティングの役割や価値は上昇するのでしょうか?

コロナ禍によって消費行動が抑えられている分、クレジットカードの消費も比例して落ちています。そのため全社的なプロモーション予算は減少傾向ですが、コンテンツマーケティングはもともと費用対効果が高い施策のため費用は据え置きです。そういった意味では、改めてコンテンツマーケティングによる安定的な獲得貢献に対し、相対的に価値は上昇しているといえるでしょう。

不確実な世の中になっている分、人々の情報に対するニーズは切実なものになっていると感じます。そこに適切なコンテンツが提供できれば、価値が上がらないはずがないですよね。実際、緊急事態宣言直後に作った「コロナ×カスタマーエンゲージメント」の記事はアクセス数トップですし、今でも定期的に話題になる最高のコンテンツになりました。