住友商事の連結子会社、SCデジタルメディアは、統合マーケティングコンサル事業を展開するKIYONOへ出資した。これにより、データマーケティング事業の本格展開を開始する。

　近年、顧客個人が企業のサービスやコンテンツに触れる機会は実店舗に留まらず、ウェブサイトやSNSなど多様化している。企業はマスではなく「個」をターゲットにした顧客起点のマーケティングに転換することが求められている状況だ。そこで、個人の購買履歴のほか、位置情報、ウェブ上の志向など様々な顧客データを集約・分析し、顧客ごとにカスタマイズされたマーケティング施策を実行する「データマーケティング」が重要になってきている。

　KIYONOは、企業のデータマーケティング戦略立案から、カスタマーデータプラットフォーム（CDP）やマーケティングオートメーション（MA）の導入・構築、最終的なデジタル広告の出稿までを一気通貫で支援する。

　SCデジタルメディアは、KIYONOのノウハウを活用し、既に住友商事グループの複数の事業会社に対し、データマーケティング支援を開始している。

　今回の出資を通じてKIYONOとの連携を強化し、あらゆる企業の課題解決にあたっていく。

【関連記事】
・住友商事、Chief Digital Officer新設　専務執行役員の南部氏が就任へ
・住友商事、マレーシアのADA社へ2,000万米ドル出資　東南アジアにおけるデジタル広告事業へ参画
・住友商事、デジタルメディア事業推進の核として「SCデジタルメディア」を設立
・住友商事、マレーシアでEC事業本格参入～ASEAN諸国でのEC市場開拓へ
・住友商事も出資参画のAWCG、日本からASEAN地域へ商品届ける「越境型」ECモールを今秋始動へ