SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ポストCookieの世界~アドテク最新事情をキャッチアップ

Cookie規制で注目される「文脈・情緒」を活かしたターゲティング【コンテキスト広告の現在地】

米国で浸透しつつある「ブランド適合性」の考え方

高橋:ここからは、ブランドセーフティーに関しておうかがいします。日本と米国を比べると、温度感には違いがありますよね。

Adam:そうですね。まず最初に言いたいのは、日米に限らず、国や地域によってブランドの安全性に関するニュアンスが異なるということであり、その背景には文化の違いが影響しています。米国では今、ブランドの安全性から進化した「ブランド適合性」の概念がますます注目を集めています。これはブランドを毀損する配信先に広告を出さないということだけではなく、配信先のコンテンツやプラットフォームが持つ潜在的な影響を考慮してキャンペーンを設計しようブランドの特性やニーズに適合した文脈でメッセージを配信しよう、という考え方です。

高橋:そのようなトレンドに、御社はどのように向き合ってきたのでしょうか。

Adam:広告主と消費者の双方にとって良質な記事を見分け、そこに広告を配信できる技術を開発する。これが、私たちGumGumが解決を目指してきた課題です。

 たとえば昨今、米国ではジョージ・フロイド事件や人種差別に関する記事が数多く配信されています。これらの記事は「殺害」や「暴動」といったネガティブな要素を取り扱っていますが、問題の本質を伝え、示唆に富む良質な記事も多くあります。別の例を挙げると、「shooting(銃を撃つ)」という言葉だけを見ると暴力的な内容に見えますが、全体を読むと「shooting for the stars(目標を高く持て)」という格言の中で使われている言葉かもしれません。

 加えて現代は、今まで聞いたことのないような新しい言葉が一夜にして世の中を席巻する、変化の激しい時代です。その言葉は何を意味しているのか、良いことなのか、それとも悪いことなのかを判断し、そうした要素が含まれる記事であっても、良質な内容であればその記事に広告を出したいと思う広告主をサポートできる技術が必要とされています。

次のページ
米国での各プレイヤーの動きは?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
ポストCookieの世界~アドテク最新事情をキャッチアップ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高橋 君成(タカハシ キミナリ)

Cosmose Inc, Head of Sales&Partnership, Japan 1988年生まれ。外国語大学卒業後、リクルート、Criteoなどを経て、RTB Houseの日本法人立ち上げを経験。2021年4月よりCosmose Incの日本ビジネスにおける責任者を務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/10/15 07:00 https://markezine.jp/article/detail/34251

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング