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1年で1,300万PVへ!ユアマイスターの「オーディエンスビルディング型」新コンテンツマーケティング

SEOにおいて大切な2つのポイント

 月間1,300万PVを誇る「YOURMYSTAR STYLE」は、SEOの成果も大きい。たとえば、「オキシクリーン」「エアコン掃除」「重曹」など月間検索回数10万回以上のビッグワードで、検索上位に表示されてる。つまり、たくさんのオーディエンスの目に留まるコンテンツを連発しているのだ。

講演資料より(タップで画像拡大)
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 「オキシクリーンというキーワードからの自然流入数を調べた時は、(多過ぎて)パソコンが壊れているのかと思った」と笑う加瀬氏が、SEOで大切にしている2つのポイントを語った。

1、ユーザーのニーズ別にコンテンツを作る

 まず、検索ユーザーのニーズに、丁寧に応えるコンテンツを作ることは大前提。

 そのためのニーズ調査は、もともと手作業でやっていたという。たとえば、検索エンジンの検索窓に「エアコン掃除」と打ち込んだ後に出る2語目を参考にしたり、検索上位サイトやQ&Aサイトなどから地道に分析。これらのデータ分析は効果的だが、「調査時間がかかり過ぎて、本当に大変でした」と加瀬氏は振り返る。

 そんな時に知人の勧めでFaber Companyが提供するコンテンツマーケティングツール「MIERUCA(以下、ミエルカ)」を知ったため、導入を社長に直談判したのだという。「今まで1週間ほどかけて調べていたことが、15分程で表示されるので嬉しい!」と、調査時間の短縮効果を実感しているようだ。

 Faber Companyの前田絵理氏も、かつてはミエルカユーザーの一人だった。「私もミエルカの時短効果に驚きましたが、何よりも精度の高さに感動しました。現場ディレクターの工数削減はもちろん、ニーズ分類の質も上がりますよね」と語る。加瀬氏と前田氏ともに「特によく使う機能はこれ」と指名するのが、以下の検索ニーズ調査機能だ。

講演資料より(タップで画像拡大)
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ニーズの多さを「丸の大きさ」で、ニーズ同士の関連性を「丸同士の近さ」で表示するため、直感的でわかりやすい。

 検索ニーズを分類したら、1つのニーズに対して1つのコンテンツを作ることを、加瀬氏は大切にしている。「1つの単体キーワードを狙うのではなく、1つのニーズに1つのコンテンツを作るというのは、ビッグワードの攻略において重要なポイント」と前田氏も太鼓判を押す。 

 そして、この機能は調べたいサイトのドメインを入力すると、どのニーズグループが検索結果上で何位なのかも、色分けで表示される。

講演資料より(タップで画像拡大)
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最新の機能では、ニーズのグルーピングも自動で表示される(上記の「頻度」と「道具」の欄が分かれているように)。それぞれの検索順位も出るので、どのニーズを持つオーディエンスとの関係が構築できているのかチェックし、施策に活かせる。

 「“エアコン掃除”というキーワードに対する、多くのニーズをユアマイスターさんは網羅していることが、この機能の結果からもわかりますね」と前田氏。自社サイトだけでなく、競合サイトも分析できるため、ニーズのカバレッジ(どれくらい網羅できているか)比較も簡単に行うことができるという。 

2、圧倒的な当事者目線に立つ

 もう1つのポイントは、ユーザーの当事者目線でコンテンツを設計できているかを追求することだ。文章に「私たち」という一人称を使うといったテクニックのほか、「エアコン掃除というキーワードを調べた人は、夏の暑い日に会社から帰ってきてエアコンをつけた30代男性、一人暮らしかもしれない。缶ビールを飲みながら調べているのかもしれない……」といったように、ユーザーがどのようなシーンで検索しているか、細かいところまで想像するという。

 そうした想像をしていくと、導入部分ではエアコン掃除をしないとどうなるのか注意喚起をしたほうが良いのではないか……などと、コンテンツの方向性が自ずと決まってくるという。前田氏も「ユーザビリティというのは結構簡単に使われがちな言葉ですが、ここまで当事者目線を徹底して作られたコンテンツは多くありません」と絶賛する。

 当事者の目線で一緒に体験していく臨場感が、コンテンツの最初から最後まで維持されている。この理由を加瀬氏は「ほとんどの場合、ライターか編集者が写真を撮っているし、エアコン掃除などの企画内容も実際に体験しているんですよ」と説明。

 自分が体験し、良いと思ったことを写真に撮り、文章を編んで、コンテンツ化していく。こうすることで生まれるリアリティーがオーディエンスに伝わり、信用してもらえるのだという。 

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この記事の著者

田崎 亮子(タサキ リョウコ)

マーケティング&コミュニケーション領域の編集・執筆・翻訳を手掛ける。コミュニケーション領域の専門誌編集、コーポレートコミュニケーション領域の制作会社を経て、現在はフリーランス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/20 11:00 https://markezine.jp/article/detail/34264

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