イー・エージェンシーと情報工房は、CRM/MA領域でのサービスやプロダクトの共同開発を目的に業務提携。CRMを中核としたクラウド型ツール「DirectEngine(ダイレクトエンジン)」の提供を開始した。
イー・エージェンシーは、デジタルマーケティングサービスを提供している企業。一方、情報工房は、シナリオ型CRMセンターの構築・運用を行っている。
同ツールでは、LINEやメールでのコミュニケーションや、キャンペーン応募、WebサイトのアクセスログなどをIDで統合し、一元的に管理できるデータプラットフォームを提供。基本的な顧客分析、RFM分析、商品別売上分析に加えて、売上構造分析、定期継続分析などの機能を有している。また、分析結果を基にした顧客リストの抽出が可能で、メール・LINEの配信や、アウトバウンド、DM発送などに活用が可能だ。
同ツールは、主に下記の3つの機能で構成されている。
DirectEngine CRM
企業側の各種システムで管理するデータを取り込み、データ統合、セグメント作成、シナリオ構築から、顧客分析、購買分析、施策実施後の分析といった効果検証まで、CRMに必要な機能を提供。具体的には、従来の購買履歴だけを基にしたCRMとは異なり、メールやフォームによるお問い合わせデータ、コンタクトセンターへの入電によるコミュニケーションデータ、サイト訪問などのログデータなどレスポンス(行動履歴)を数値化したアクションデータを活用する。
DirectEngine MESSAGE
顧客育成シナリオに基づくメール配信や、LINE公式アカウントとの連携によるLINE配信が行える機能。LINE IDと自社顧客IDの紐付けに必要なLINE ID連携機能、友達登録機能もオプションとして提供する。
DirectEngine CONTACT
コールセンターシステム(CTIシステム)との連携により、受電と顧客情報がシームレスに連動することで、顧客検索などの操作を不要にし、効率化を実現。また、顧客情報と合わせて過去の問い合わせ履歴が確認できるため、オペレーターの応対品質の向上が見込める。
今後は、顧客一人ひとりとのインタラクティブなやり取りを可視化する「顧客カルテ機能」の追加も予定されている。
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