アプリプラットフォーム「Yappli」を提供するヤプリは、リテール・EC業界におけるアプリ導入状況とユーザー動向を調査。以下、一部内容を紹介する。
同調査における用語の定義
- O2O:店舗集客機能を持つアプリ
- EC:EC機能のみ持つアプリ
- オムニチャネル:店舗集客とECの機能を持つアプリ
過去5年間で最も導入されたアプリは?
これまでリアル店舗のみだった企業が、ここ数年で急速にデジタル上の顧客接点を作っている。過去5年間で伸び率が最も高かったのはO2Oアプリで、19倍にも上った。一方、全体数としてはオムニチャネルアプリとしての活用が最も多く、2020年時点で全体の約6割を占めている。
オムニチャネルアプリは、2016年の時点で既にアプリを導入する企業が多かったことが伺えるが、昨年比1.24倍と今なお着実に増えている。また、O2Oアプリは昨年と比べ2倍となっており、今後の伸びが予想される。
アプリの平均DL数は過去5年で10倍以上に
1アプリあたりの平均DL数は、ECアプリが過去5年間で10倍以上に伸びており、平均約4万8,000DLという結果に。O2Oアプリやオムニチャネルアプリと比べ平均DL数は低い傾向にあるが、ECはアプリと相性が良いビジネスモデルのため、十分に結果を出せる数字と考えられる。
昨年比ではO2Oアプリが減少傾向
コロナ前の2019年と比べると、ECアプリとオムニチャネルは平均DL数が1.3倍以上伸びているが、O2Oは0.8倍と減少傾向だった。
【調査概要】
調査主体:ヤプリ
調査期間:2016年8月末〜2020年8月末
調査対象:アプリプラットフォーム「Yappli」にて運用されるO2O、EC、オムニチャネル 全329アプリ
調査方法:Google Analyticsログを基に集計
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