元スマートニュースで、西口一希氏のもと事業貢献につながるマーケティング施策を仕掛けてきた山崎佑介氏が、2020年11月よりネットショップ開設やお店のキャッシュレス化、予約システムの導入支援などの STORES を展開するheyに入社した。本記事では、同氏にインタビューを行い、今回入社した理由やheyの今後のマーケティング戦略について聞いた。
複数業種の経験がマーケターを強くする
MZ:今回は、11月から STORES などを提供するheyにマーケティングディレクターとして入社した、山崎佑介さんにキャリアとheyのマーケティング戦略について取材したいと思います。
山崎さんは元スマートニュースで事業成長に貢献したマーケターの一人で、2020年4月にマーケティングの支援を行うI am your fanを立ち上げるなど、個人でも活躍してきました。スマートニュースは7月末に退社されたとのことですが、なぜ退社したのでしょうか。
山崎:元々4月ごろ集大成となるテレビCMの制作をやり切って退職する予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響もあり制作が遅れたため、そこが落ち着いたタイミングである7月末に退社をしました。
MZ:4月に会社を立ち上げていますが、元々辞めたら独立しようと思っていたんですか。
山崎:いや、会社を立ち上げたのは法人格を持って様々なクライアントと向き合ったほうが仕事もしやすいからです。スマートニュースでも副業はOKだったので、以前から様々な会社のマーケティング支援を副業で行っていました。
MZ:元々副業をしていたんですね。
山崎:マーケターって複数業種の経験があったほうが絶対成長できると思うんです。業種が違えば求められることも異なるため、同じマーケターでも付く筋肉が違います。アプリのことがわかるだけではなく、店舗やECのことも理解できると楽しいですし、違う筋肉が付いていくのが実感できます。
副業でマーケティング戦略立案を経験
MZ:副業していたことでどのようなメリットがありましたか。
山崎:経営者と話す時間が作れたのは大きな財産になっています。マスやデジタルだけではなく、会社全体を俯瞰してマーケティング戦略を考える機会が増えました。
そして、経営者に考えた戦略を話す際も時間が限られている上に、数パーセントの改善ではない大きなビジネスインパクトを残すものが求められていました。そのため短い期間で適切な判断を下す訓練ができたし、マーケターとしての筋肉も付いたと思います。
MZ:短い時間で適切な判断を下すために、工夫していたことはありますか。
山崎:良くある相談を例に説明すると、マーケット自体が伸びているスタートアップだと、オーガニックとデジタルマーケティングの2本足で伸ばせる期間が長いんですよね。けど一定のフェーズを超えるとお客様の質感がガラッと変わるんです。
そこがキャズムの壁となり、定義していたマーケットの外に広げていくとき、テレビCMを検討し始めます。私の役割はスマートニュースでの経験を活かして「テレビCMで解決すべきこと」「プロダクトで解決すべきこと」をまず膝を付き合わせて対話します。マーケット初期に有効だったベネフィットが時代とともにコモディティ化することも多いので、今の投資に適切なベネフィットなのかも一緒に設計します。
そして何より、顧客視点を持って提案するということは意識していました。どうしてもオフィスで顧客について考えていると企業視点の顧客の姿になっていることが多いんです。大事なのは、顧客から見えるプロダクトや会社の姿なので、その見える化を定量的なリサーチやインタビューなども駆使しながら実行していました。
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道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)
1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...
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