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キャラクターマーケティングから学ぶ、ブランド資産構築&コミュニケーション術

フォロワー45万人の「耐え子の日常」からInstagramアカウント育成のポイントを学ぶ

フォロワー数の4~5倍のインプレッションにつながる

 ここまで説明したように、多くのファンを得るためには、発見タブに表示されるようにアカウントを運営することが重要です。投稿が閲覧された合計回数であるインプレッション数で見ても、発見タブに表示されると、フォロワー外にリーチできるため、フォロワー数に対して4~5倍のインプレッションを獲得することができます

 一般的な投稿のインプレッションはフォロワー数の70%程度と言われています。弊社アカウント『そろ谷@正義のミカたん.他』は、250,000フォロワーなので、計算上インプレッションは175,000となります。しかし、同アカウントでは、投稿のインプレッション数が投稿後1週間以内にほぼ1,000,000インプレッションを超え、多い時だと3,000,000インプレッションを超えます(フォロワー数の4倍~12倍)。

 つまりインプレッション数だけで考えれば、『そろ谷@正義のミカたん.他』のInstagramアカウントのメディアパワーは1,500,000フォロワーのアカウントに匹敵すると言えます。

フォロワー45万人「耐え子」の育成ポイント5つ

 では、改めて漫画アカウントを育成する中で重要なアクションとはどんなものでしょうか? 弊社コンテンツの「耐え子の日常」を例に解説します。

 耐え子の日常はシュールなギャグテイストが好評で、若年層を中心に人気を集めているアカウントです。現在フォロワー数は454,000人(2020年10月時点)で、平均インプレッション1,200,000、平均いいね数30,000~40,000を記録しています。この人気により書籍化、アニメ化もされました。

 漫画の内容の面白さも人気につながった理由ではありますが、次の5つを試行錯誤しながら試した結果、フォロワーが増えていきました。

(1)アカウントの世界観を統一し、何を発信しているアカウントかを明確にすることで、過去の投稿をさかのぼっても違和感がないようにする

(2)投稿頻度を保ち常に新しい投稿が表示されるようにし、獲得したフォロワーを逃さないようにする

(3)内容がかぶっている投稿を削除し、過去の投稿を見やすいように工夫し、投稿数を保つ

(4)ハッシュタグは毎回同じものを付ける

(5)ユーザーからのコメントの内容を参考にし、コンテンツに反映していくように運営する

 こうした地道な運営によって、発見タブへの掲載などから認知されていないユーザーに届けること、既存のフォロワーに楽しんでいただき続けることを実現しました。Instagramで連載を開始した当初、フォロワーは1,000人程でしたが、その後週に5,000~10,000人のペースで増えています。

 また、耐え子の日常は、SNS以外のメディアにおける連載も積極的に展開しています。最近だと、Webメディア「ねとらぼ」での連載がYahoo!ニュースにも取り上げられ、幅広く拡散されました。積極的にSNS以外のメディアにて連載することで、より広がりのあるファン層の獲得につながります。

 今回は、キャラクターアカウントに学ぶ、SNSコミュニケーション術【Instagram編】について解説しました。次回は、Twitter編を解説していきます。お楽しみに!

キャラクターマーケティングの事例はWebサイトでも掲載中

 ディー・エル・イーのWebサイトでは、本記事にはないキャラクターマーケティングの事例やソリューションを紹介しています。キャラクターマーケティングに関する情報を知りたい方は下の関連リンクをご確認ください!

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この記事の著者

家田 玲衣奈(イエダ レイナ)

大学時にIT企業のインターンにて、SNSマーケティングの経験を経て株式会社ディー・エル・イー(DLE)に入社。YoutubeやSNSなどを活用した自社IPのBtoCマーケティングおよびWebを中心とした自社のBtoBマーケティングを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/11/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/34682

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