作成は“最短30秒”で完了!管理のしやすさも両立
――甲斐さんから、formrunの概要を製品としての強みとともに教えてください。
甲斐:formrunは、フォーム作成からフォームに入力された顧客情報の管理までをワンストップで行うことができるツールです。2016年12月にサービスリリースし、現在は累計で7万人を超えるユーザーの方にご利用いただいています。
甲斐:江藤さんにお話しいただいた内容と合致しますが、私たちが考えるformrunの強みは2点です。
1つは、デザイン性の高いフォームを“最短30秒”で誰でも簡単に作れる点です。多種多様なテンプレートを用意しており、お問い合わせ窓口や営業リード管理など、利用シーンに即したテンプレートを選ぶことで、コーディングいらずで簡単にフォームが完成します。そうしたサービスは他にも見受けられますが、企業で利用するものですとブランド性を担保する必要があります。その点、formrunではビジュアル豊かなフォームを提供できる点が強みです。
2つ目は、ボードでのステータス管理です。通常制作会社にフォームを作ってもらうと、エントリーが発生したフォーム情報を、個人のメールアドレスに振り分けて通知する場合が多いのですが、formrunではフォームから送信された顧客情報をボード画面でステータス別に管理が可能です。メールの送信履歴もログインしているアカウントごとに記録できるので、そうした機能によってメール対応もスムーズに行えます。
甲斐:加えて、フォーム送信が発生した際のメールやチャットへの通知や、収集したフォーム回答内容の分析、顧客管理、メールマーケティングにも活用できる拡張性の高さを魅力に感じているお客様も多数いらっしゃいます。また24時間365日、サーバーを監視しており、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格である「ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014」の認証を取得している点も、セキュリティを重要視している大企業のご利用者様から支持を得ております。
自分たちにないリソースを収集するツールにも
――栃木SCでは、formrunをどのように活用されているのでしょうか? 具体的な事例を教えてください。
江藤:クラブへのお問い合わせフォーム作成にはじまり、以前はFAXで受け付けていた法人・団体チケット販売を「団体チケット申し込みフォーム」を設けてオンラインで購入できるようにしたり、ボランティアスタッフの募集をフォームで受け付けたりと、様々なお申し込みにformrunを活用しています。
お問い合わせ以外で例を挙げると、新型コロナウイルス感染症への対策により無観客での試合再開が決定した際に、無観客での試合中に放送するチャント(応援歌)の音源の募集を、フォームからご応募いただけるようにしました。
自分たちが持っている音源は、試合会場でのアナウンスや対戦相手チームの音が紛れていて使えなかったので、ファン・サポーターが持つ、ゴール裏やバス待ちゾーンなどで撮影した動画や音声ファイルをご提供いただくことにより、スタジアムでチャントを流そうと考えた次第です。ファイルの添付が可能な部分にも、使い勝手の良さを感じました。
――問い合わせの体制や顧客の反応に、何か変化は見られましたか?
江藤:団体チケット販売や、車いす席のお申し込みなどをFAXでやり取りしていたのですが、FAXだと送信時に不備が生じることもありますし、届いたかどうかの確認も完璧にはできません。また、試合の10日前までにお申し込みいただくようにしていたので、お客様にとっても不便であったと思います。
それがフォームでお申し込み可能になったことで、情報管理もしやすくなりましたし、デジタルデータで記録が残るようになったのは、良い変化と考えています。
ファン・サポーターからも、以前は「意見を送っても反応がない」とのお声をいただいたのですが、今はお問い合わせ1件に対して必ず担当をつけて対応しており、「自分たちを見てくれる」という安心感を与えられているのではと思っています。
スタッフも、自分がどの程度お客様に対応しているかを数字で可視化できるようになったことで、モチベーション向上に一役買っているようで、私自身としても導入して良かったと感じています。