米調査会社ニールセンが、民主党のバラク・オバマ氏、ヒラリー・クリントン氏、共和党のジョン・マケイン氏の各候補のサイトで公開している動画の視聴状況を調査したところ、オバマ氏のサイトで公開している動画コンテンツが、3月に最も多くのユニークな視聴者を獲得。オバマ氏の動画の視聴者数は51万8000人で、クリントン氏の35万1000人、マケイン氏の3万8000人を大幅に上回っている。
再生回数においても、オバマ氏が82万8,000回と最も多く、クリントン氏は、55万1,000回、マケイン氏は6万6,000回、視聴者の平均利用時間もそれぞれ16分、4.8分、1.5分となっている。
マケイン氏の数字が圧倒的に低いのは、2月時点で共和党の候補者指名を確実としたことが大きいだろう。ニールセンによると、オバマ氏とヒラリー氏の両方の動画を視聴した人はわずか1%にとどまり、マケイン氏のサイトを含めても共通の視聴者はいない模様。動画視聴者のほとんどは動画を見比べて、3人の候補を比較分析しているわけではないようだ。
候補者のサイトで動画を視聴するのは支持者たちで、これから誰に投票するかを決めようという人たちは、CNNやMSNBC、New York Timesなどのニュースサイトや、YouTubeのようなサイトで情報を集め、動画を視聴しているのではないかとニールセンは分析している。
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