作りたいものを作りきることが話題に
大根を模した1メートル15センチ長の「セクシー大根抱き枕」、質感のある「もっちりあざらしビッククッション」など、ユニークな雑貨を送り出すフェリシモの「YOU+MORE!」。実は豊川氏が育休明けに異動となったファミリー雑貨グループで立ち上げたブランドだ。
「ユーモア、おもしろさを切り口にした商品ブランドはこれまで市場になく、そこを突いていきたいと社長に直談判しました」(豊川氏)
それもあってコンセプトは”「ふふふ」をもっと。すっかり見慣れた日常が、もっと楽しく、もっと笑えるように”だ。チーム体制は商品企画プランナーが5人。日々SNSなどでトレンドを追いながら、アイデアを練っているという。
たとえば冒頭の大根抱き枕は、あるプランナーがTwitterで、引き上げられる大根の中でセクシーな形をした大根が気になるという声に目を付け、抱き枕という形で実現したという。この他、カワウソのポーチもTwitterからヒントを得た商品だそうだ。「おがくずに埋もれて眠るハムスター」など、実際に飼っている人が欲しいと思う動物グッズのニーズにも目を付けているそうだ。
また、「ふふふ」をもっと、というコンセプトに沿うものとして、牡蠣のクッションや牡蠣の形のミラー付きコンパクトなど「ギミックを効かせた商品」も得意とする。
「“本当に売れる?”とか“よく採用されましたね”という声がありますが、実は大きな反響をいただいています」と豊川氏。好調さの背後として、「ちゃんと作りきることで話題になり、ニーズのあるなしは関係なく反響をいただいている」と続けた。具体的には、プランナーのやりたい思いを実現するためにどうしたらいいのかをチームで考えながら進めているという。
「自分が気になるもの、ちょっといいな、素敵だなと思うものをリアルに再現して作りきる。ここはポイントです」(豊川氏)