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フェリシモのユーモア雑貨ブランド「YOU+MORE!」はなぜSNSでの話題が絶えないのか

「YOU+MORE!」がSNSで話題が絶えない3つの理由

 ではYOU+MORE!の現場はどうなっているのか? 豊川氏はまず、ブランドの強みから説明した。

 豊川氏が挙げるYOU+MORE!ブランドの強さは、「集客を兼ね備えた企画立案力」「リアルな形状を再現する立体創造力」「SNSと自社通販ツールを使った告知力」の3つだ。

コラボ先の新規集客を支援し、Win-Winな取り組みに

 「集客を兼ね備えた企画立案力」の例が、山形県の加茂水族館とのコラボ「雨空を泳ぐクラゲの傘」だ。同水族館は「クラゲドリーム館」という別名からわかるようにクラゲを売りとするが、奥地にあるという立地から来場者数は多いとはいえなかったそうだ。

 YOU+MORE!が同水族館とコラボして作成したクラゲ傘をリリースしたところ、コロナ禍で厳しかった集客が回復したという。他の水族館ともコラボをしているという豊川氏は「話題になり、通常とは違う集客ができると喜ばれる」と語る。

雨空を泳ぐクラゲの傘
雨空を泳ぐクラゲの傘

 なお、コラボは問い合わせから始まることが多いというが、実現するかしないかは「どういう意図で我々とコラボしたいのかを聞き、その上でYOU+MORE!が役に立つアイデアを出すことができるかが基準」と説明した。

リアリティに愛をこめる

 「リアルな形状を再現する立体創造力」については、「最初はあまりうまくできなかった」と認めながらも、経験を積んで完成度を高めてきたという。これまで世に出ていた動物グッズは可愛いで終わっていたが、豊川氏らがこだわったのは「リアルに再現して、その上に愛がこもったもの」。生地をつなぎ合わせて縫製するのではなく、リアル感を出すためにフルカラープリントを使ったり、イラストレーターに愛らしいイラストを描いてもらったものを再デザインしてパターンにはめ込むというやり方をしているという。

SNSを意識した企画を

 「SNSと自社通販ツールを使った告知力」について、豊川氏は「どういうものが話題になるかは考えながら取り組んでおり、実際にSNSで盛り上がっている」と明かす。

 「どうすればTwitterを使う動物好きが喜んでくれるか、話題になるのかを分析しながら企画も考えています」(豊川氏)

 自社通販はカタログ部数、会員数もそれなりの規模があり、同時に情報を出すことで話題となる状態を作り上げているという。

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売上だけを評価ポイントにしない

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

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MarkeZine(マーケジン)
2020/12/23 08:00 https://markezine.jp/article/detail/35104

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