Webサイトをブロックで管理するBMS
BMSはWebサイト管理の3大制約の解消を目指すものだが、具体的にはどのようなものか? 大東氏は、「Webサイトにタグを1行埋め込むだけで、あらゆる要素をブロックとして認識し、その管理、整理、パフォーマンスの向上を簡単に実施できるシステム」と説明する。
BMSを用いたWebサイト管理の流れは、スクラッチ開発やCMSなどが混在するWebサイトにタグ1行を貼り付けて設定するところからスタートする。これによりWebサイトを1つ1つのブロックに分解し単一の管理画面で管理できるようになる。
分解したブロックごとにクリックの回数などのパフォーマンスが自動集計され、簡単に把握できる。
「Webサイトやページごとの分析ではなく、さらに踏み込んで文言やバナー単位でパフォーマンスが簡単にわかるようになります」(大東氏)
また、Webサイトの編集と更新も直感的にできる。リッチエディタを使ってブロックの編集や公開スケジュールの設定がノーコード、ローコードでできるという。特別なエンジニアリングスキルは必要ないため、これまでは担当部署に依頼していた文字を変えたり色を変更したりと言った作業がチーム内で完結するという。さらにコンテンツ更新計画機能も備えている。どのタイミングで何をどのように更新するのかなどの整理ができるため、実践を幅広く進めることが可能だ。
このような基本的な管理機能に加えて、KARTE BlocksではA/Bテストやパーソナライズなど「グロースハック」に該当する作業もサポートする。「CMSでは改善をA/Bテストで実行していますが、この場合の管理が分断されてしまいます。これらが一気通貫でできるのもKARTE Blocksの魅力です」と大東氏。直感的に触りながらパターンを作り、管理画面上に登録したコンテンツに対して置き換えのパターンを指定して比較できるという。