AI市場、2024年に31兆円規模に
バズワード/メディアハイプのフェーズが終わり、現実的な視点に立ったAIの普及が見込まれている。
テクノロジー専門調査企業IDCが2020年8月に発表したAI市場予測では、CRM・AIアプリケーションやERM・AIアプリケーションを中心として世界のAI市場は2024年までに年率17%以上で拡大する見込みだ。2020年のAI市場規模は、1565億ドル(約16兆円)、前年比で12.3%増になる見通し。また2024年には3000億ドル(約31兆円)に拡大するという。
その内訳の最大がソフトウェアで、AI市場全体の80%を占める。その中では、AIアプリケーションとAIソフトウェアプラットフォームの比率が高い。さらに、AIアプリケーションの中では、CRM・AIアプリケーションが全体の20%、ERM・AIアプリケーションが17%を占める状況だ。このほか、コンテンツワークフロー&管理アプリケーションやプロダクション・アプリケーションが重要分野になるとのこと。
企業の様々な機能がAIによって高精度化・自動化されている昨今だが、マーケティング機能もAIによって大きく変わりつつある。
機械学習、ディープラーニング、自然言語処理技術を活用したマーケティング施策の自動化・パーソナライゼーションAIツールが続々登場しており、マーケターを取り巻く環境は激変の様相となっている。
マーケティング領域では、どのようにAIが活用されているのか、また実際どのような効果があるのか。海外で注目されるAIマーケティングツールを紹介しつつ、未来のマーケティングの姿の一端を覗いてみたい。