Twitterの運用を「感覚的」なものから「定量的なデータ分析」へ
――Twitter運用に関わる担当者に向けて「Keywordmap for SNS」をどのように活用してほしいですか?
間藤:Twitter運用に関わる担当者の方の中には、「ビジネスへの効果」を感じていながらも、具体的な成果として定量的なレポートを出せていないという課題を抱えている方も少なくないはずです。
また、実際の運用においても、「共感を生むツイートが必要」というように頭ではわかっていながらも具体的なアクションを起こせず、社内でも建設的な議論ができていないこともあるかもしれません。
「Keywordmap for SNS」は、そうした課題を感じている方に使っていただきたいです。このツールを通してTwitterの運用を「感覚的」「属人的」なものから「定量的なデータ分析」へ改革することによってPDCAサイクルを回し、売上につながるような運用体制の構築が当たり前にできる世界を目指しています。
――最後にTwitterの運用に課題を持っている読者に向けてメッセージをお願いします。
間藤:近年、企業が自社ブランドのプロモーションを目的に、Twitterアカウントを運用するケースが非常に増えてきています。総務省の調査によると、オープンソーシャルメディアの中でTwitterは最も利用率の高い媒体であることがわかっています。自社ブランドへの単純接触回数を増やすために、可処分時間の長い媒体であるTwitterを活用することは、企業活動として当たり前のことと言えるでしょう。
一方で、いざTwitterのアカウントを作ったものの、なかなかフォロワーやエンゲージメント数が伸びず「本当に意味があるのか?」と運用に課題を感じられている担当者が多い現状があります。
そして、こうしたTwitter活用に課題を持つ企業は、そもそも間違ったKPI設計を行っている可能性があります。したがって、まずは先ほど申し上げたように適切なKPIを明確に設定することを強くお勧めします。
Twitterのビジネス活用は、まだ現状としてもブランディングや広報といった役割として運用されているケースが目立つように思います。認知拡大という側面から活用は進んでいると思うのですが、再現性がない場面が多く見受けられます。
本来、Twitterは広報的な役割だけにとどまらず、顧客との接触による認知拡大に始まり、Webサイトへ送客、商品やサービス名の指名キーワードでの検索、商品を迷った時に選ぶ基準として、購買ファネルの入口から出口までつながる役割を持っているはずです。
コンテンツマーケティングやサイト改善運用施策のように、「Twitterの運用」をマーケティング部門が担い、定量データに基づいて分析改善していく世界を作り出せたらと考えています。定量化したデータがあれば、戦略的に予算を割いて運用する従来のデジタルマーケティングの方法と同じ形で進められるのが理想です。