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河野武のセカンドオピニオン

「プレスリリース」は「ニュース」なのか?ネットメディアの現実


今回取り上げる記事は「トラックバックは面倒くさい」、企業ブログの一般化とともに変わる利用者像【シックス・アパートのビジネスブログ調査】です。この調査リリースは、MarkeZine以外のネットメディアにも取り上げられていますが、各メディアの見出しの違いをチェックしてみましょう。【バックナンバーは こちらから!】

各メディアの見出しを比較

 今回検証する記事はこちらです。

MarkeZine:◎「トラックバックは面倒くさい」、企業ブログの一般化とともに変わる利用者像【シックス・アパートのビジネスブログ調査】

 自分が前にいた会社のレポートなので、取り上げようか迷ってたら1ヶ月くらい経ってしまいました。ぼくが興味深いと思ったのは、このレポートに対する各社(各メディア)の見出しの違いです。とりあえず一覧で紹介します。

 調査対象は20歳以上のインターネットユーザーで、有効回答数は310人。そのうちブログを自身でも開設している人が155人、未開設の人が155人だったそうです。調査はマクロミルを使って回収しています。

 この手の記事は、リリースをそのまま掲載することが多いので、各記事は

今回の調査結果では、ビジネスブログを通じた企業のイメージとして、「親しみやすい」が過半数を超えてトップ、次いで「オープン」「情報発信に積極的」という声が挙げられました。また、ビジネスブログへの期待は、「製品やサービスの詳細な情報」が60%を超えて圧倒的に多く、次いで、「新製品やサービスの発表」「通常のメディアでは知りえない舞台裏情報」を掲載してほしいという声が挙げられました。

 というシックス・アパートの要約をそのまま書いてあります。

 唯一、@ITの記事だけが、

一方で36.8%の人が「PR色が強い」としている。

 とネガティブな部分も言及しています。自主調査をプレスリリースとして配信するのは、わりと知られた手法で、時期と内容次第ではありますが、けっこう記事として掲載されることが多いです。また、データによってはさまざまなところで引用されることがあるので、認知度向上や市場の空気作りに有効です。やらせやウソの結果を出すのはダメですが。

 一般的な企業だと、トリンプなどはこういう調査をうまく使ってる気がします。ネット界隈では最近はニフティが「スパムブログが約4割」という自主調査リリースを出したり、サイバー・バズが「ブログを書いて欲しいタレントNo.1はタモリ」というリリースを出したりしてますね。

 この手の調査は(メディアへの掲載を目的にしているので)インパクト重視のものが多いのですが、個人的にはその結果を踏まえてネットユーザーと一緒に考えていくようなものが増えていけばいいなと思っています。

 さて、調査結果に戻ると、ほとんどの人(約8割)はビジネスブログを見たことはあるそうです。

ビジネスブログを「見たことはない」人は、2006年調査では26.1%でしたが、2008年では19%と大幅に減少しています。

 まあ「大幅に」と言えるほどの減少率ではないですけどね。でもそもそも75%近くの人が「見たことあった」わけなので、7ポイントの減少を声高に言わなくても十分すごい認知度だと思います。あと、ブログとわからずに読んでることも多いので、この数字はもう少し増えると思います。@ITはこの部分についても厳しくチェックしています。

ビジネスブログを「見たことはない」人は19%で、前回調査の2006年時の26.1%から減少した。ただし、ビジネスブログを読む理由は、「訪問したサイトがたまたまブログだった」「普通に検索したら行き着いた」など、特にブログであることを意識したものではないことが読み取れる。

 見たことがあるかという経験の有無と、目的意識があったかどうかの有無を分けて考えるべきという上記の指摘は正しいですね。要は、そこに書いてある情報が参考になった(行動に繋がった)か、その後も継続的にビジネスブログを読んでいるか、について聞かないとダメですね。

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この記事の著者

河野 武(コウノ タケシ)

1974年7月3日生まれ。立命館大学経済学部卒。コミュニケーション・デザイナー。マーケター。企画屋。 1997年、ニフティ入社。2001年にニフティ退職後、フリーターとして数年過ごし、2004年から2005年までオンライン書店ビーケーワンの専務取締役兼COOを務める。ECサイト初となるトラックバックを導入...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/05/23 15:38 https://markezine.jp/article/detail/3582

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