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ソニー開発の最新対話AI技術を利用した[束縛彼氏]、Twitterにてサービス開始

 ソニー・ミュージックソリューションズは、新たな対話AIエンタテインメントコンテンツ「束縛彼氏」プロジェクトを発表。3月25日よりサービスを開始した。

 「束縛彼氏:新藤暁」のアカウント「@SKBK_official」をフォローし、#束縛彼氏と@SKBK_officialを付けて、メッセージ付きでツイートすると、ソニーの対話AI技術によって構築されたAIキャラクター「新藤暁」からユーザー宛てに、少しだけ束縛めいた返信が届く。

 [束縛彼氏:新藤暁]について
 新藤暁は都内の大病院に勤める29歳の小児科医。最近、気分転換をかねてTwitterを始めた。

 同システムはソニーとソニー・ミュージックソリューションズが共同開発する「束縛AI対話システム」をベースに開発されたもの。

対話制御技術

 AIキャラクターを実現するために、シナリオベースの対話と機械学習による対話を組み合わせることで、シナリオライターが表現したい幅広い対話を実現。

 シナリオベースの対話によって、専属のライターがキャラクターの個性を際立たせるエモーショナルな対話を実現する一方、ユーザーが語りたい広範囲な話題についても機械学習によりキャラクターの特徴を損なわずに幅広い対話に対応できる。

機械学習による対話

 小規模なAIキャラクターを作るのであればシナリオベースでの対話制御で十分対応が可能だが、同プロジェクトでは、口語主体のチャットの多様な言い回しや話題に対応するため、深層学習(DNN)を用いた機械学習での応答をミックスしている。

 独自に収集した大規模な対話データを学習したモデルをベースに、表現したいキャラクターのセリフを追加で学習することによって、キャラクターの個性を反映した対話を効率的に生成することができる。

ユーザーとの会話を記憶するAI

 束縛AI対話システムはAIキャラクターとユーザーのコミュニケーションを活性化するために相互理解が重要であるという考えのもと、相互理解のアプローチとしてユーザーの趣味嗜好といった情報(ユーザーモデル)を記憶し、対話に応用する機能を備えている。

 このユーザーモデル対話の仕組みを同プロジェクトでは「キャラクターとの束縛会話」に活用しており、条件を満たした一部のユーザーで試験的に発動する。

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2021/03/26 11:15 https://markezine.jp/article/detail/35914

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