ポルノグラフィティのライブでも採用
MZ:御社はファッションショーやオンラインライブでも3DCGを使った演出を担当されていますね。
大木:最近では、ポルノグラフィティさんのライブ配信のAR演出・制作も担当させていただきました。通常の半分の収容人数でしか有観客ライブが開催できない状況だったため、配信とのハイブリッドでライブを開催したのですが、オンラインのライブ体験もおもしろいものにするために3DCGを駆使したAR演出を手掛けました。
メンバーのお二人をスキャンして制作した3DCGモデルを配信画面上に映したり、楽曲「アゲハ蝶」を演奏する際には、Twitterで事前に集めたメッセージがアゲハ蝶になって会場を舞う演出を行ったりと、様々な取り組みをしていました。こうすることで、ライブを配信で見るだけではない、新しい体験をオンラインライブにも付与することができ、好評いただきました。結果として、国内と世界のTwitterのトレンド1位を獲得しました。
MZ:オンラインならではの演出があると、配信ライブ市場もより盛り上がりそうですね。
業界のスタンダードを作る
MZ:最後に今後の展望をお願いします。
芦田:新型コロナウイルスの影響もありましたが、今後イベントを起点にしたコミュニケーションの表現はよりアップデートされると思っています。それはエンタメだけではなく、企業イベントやPRイベントでも起きうることです。たとえば、プレゼンテーションソフトを使わずにプレゼンすることも今後は増えていくかもしれません。
私たちは今後も様々なイベントのDXを3DCGやXR技術の力で推進し、業界のスタンダードを作る存在になりたいです。そのためにも、1つひとつのプロジェクトで品質を突き詰めると同時に、新しいサービス化も進めなければいけないと感じています。
大木:オンラインイベントの強みであるリーチの広さだけではない、新しい強みを作っていきたいです。3DCGを活用すると、動画としてみるだけではなく、没入できるポイントを作ることができると思っています。リアルイベントならではの参加メリットや没入感があるように、オンラインイベントならではの強みを作れるよう、今後もサービスを改善していきます。
岡村:今回イベントのDX支援の足掛かりとして「FUTURE EVENT Basics」の提供を開始しました。同サービスでは、3DCG・XR技術を用いた高クオリティなバーチャル会場でのイベント開催をより簡単にできるよう開発しましたが、我々はフルスクラッチでカスタマイズしたイベント企画も可能です。
そのため、より革新的なチャレンジも行いつつ、3DCGを活用したイベント開催へのハードルを下げる取り組みにも注力できればと思います。
3DCGとXR技術を用いたオンラインイベントに可能性を感じた方は、ぜひオンラインセミナーへ!
今回の記事で紹介できなかった内容や事例を、7月6日(火)に開催するオンラインセミナー「バーチャル技術を活用した新しいオンラインイベント・広告クリエイティブ制作」で紹介します! 「オンライン上で新しい顧客接点・体験を作りたい」という方は、ぜひご参加ください! ウェビナーの詳細はこちら