コンバージョン計測
イベント設定が完了したら、コンバージョン計測を設定しましょう。UAにおける「目標」と設定方法が大きく変わっているため戸惑うかもしれませんが、イベント設定ができていればコンバージョン設定は非常に簡単です。
左メニューの「イベント」タブを開くと、発生しているイベントが一覧で見られるようになっています。コンバージョンとして計測したいイベントの「コンバージョンとしてマークを付ける」をオンにすれば、それだけでコンバージョンとして計測できるようになります。

その他の初期設定
また、ここでは詳細な設定方法は割愛しますが、
・Google シグナルのデータ収集の有効化
・イベントデータ保持期間(デフォルトでは2ヵ月、14ヵ月に変更可能)
・クロスドメイン設定(対象ドメインの追加と参照元除外)
・Google広告、BigQueryとのアカウント連携
・内部トラフィック(自社IP)の計測除外
なども必要に応じて設定しておきましょう。尚、Google シグナルのデータ収集を行う際などは、自社のプライバシーポリシーにその旨を明記し、ユーザーから許諾の取得を行う必要がある点に注意しましょう。
設定のポイントは、GA4の「イベント」概念に慣れること
今回はGA4の具体的な設定方法について説明しました。特にイベントとコンバージョン設定は、これまでのUAと概念も設定方法も異なるので、慣れるまでは混乱してしまうのも仕方ありません。また、複雑なタグの実装にはどうしても専門知識やデバッグ作業が必要になってしまうため、無理に自分でやろうとせず、専門家の力を借りるのも良いと思います。ただ、イベント計測自体はGA4の根幹となる概念ですので、まずは設定を通して少しずつ慣れていくと良いのではないかと思います。
いよいよ最終回となる次回は、GA4を実際の業務で活用する上で、どんな指標を見て、どうやって慣れていけば良いかを解説していきます。