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アダストリアへ転職、そして独立

──そして、20年過ごしたナイキを離れ、アダストリアに転職されました。大きな決断です。

 アダストリアには、マーケティング部門を統括する立場として入社しました。ナイキでO2Oをはじめとした新しいこと、社会にインパクトを残すような仕事と、マーケターにとって理想的なキャリアを歩んできましたが、やはり居心地が良すぎるのもよくないなと感じていたんです。社内外に頼れるメンバーがいて、大きなスポーツイベントも控えている。このまま定年まで……と考えなかったわけではありません。それらを断ち切って転職したことに、後悔はないですね。

 ナイキとアダストリアは、カルチャーも業態もまったく違う2社。自分のキャリアが通用するケースとしないケース、両方ありましたが、信頼が最も大切であることには変わりません。ナイキでは、積み重ねてきた信頼預金があるからこそ、できていたことや頼られていた部分がある。しかし転職すると、ほぼゼロから作っていかなければなりません。改めて、周りからの信頼を得ることが大切だと実感しました。

 転職は、自分の幅を広げる有効な手段です。ナイキにいるとき、自分は「任せとけ」とグイグイ引っ張るタイプだと思っていましたが、アダストリアでは周りの意見も聞きながら、慎重に進めていくこともありました。自分でも知らなかった一面で意外でしたね。

──2019年に独立されました。どのような背景があったのでしょうか。

 幅広く、いろんなことをやりたいと考えたからです。アダストリアはマルチブランドですが、やはりメインはアパレル。自分が関わる業種や業務範囲をもっと広げたいと考え、独立を決めました。今は、多様な業種業界のクライアントから依頼をいただいています。大きな企業や組織で働くのとは異なる、ベンチャー感を感じる日々です。

 マーケティングの魅力は、ブランド戦略やキャンペーンがピタッとはまる瞬間の気持ちよさにあると思っています。担当するブランドごとに課題や予算、環境も異なる中、毎回カスタマイズしたソリューションを提供していますが、それがパズルを解いたみたいにバシッとハマると気持ちがいいし、「ああよかった」と感じますね。独立して2年、サラリーマン生活が長かった分、手探りで仕事をしてきましたが、働く日数やフィーなど自分で決められる自由さがいいところです。

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人材育成に、回り道はない

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/08/27 06:30 https://markezine.jp/article/detail/37047

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