SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2021 Autumn(AD)

【JX通信社松本氏が解説】マーケティングでもっとも重要な「インサイト」と「消費者理解」を手に入れる

ソーシャルリスニングでできること

 ソーシャルリスニングを通じて、どんなことが可能になるのだろうか。主な使い方は以下の3つである。

 1つ目は、消費者の理解を深めることだ。FASTALERT for Marketingでは、消費者の興味関心に寄り添い、モノ・サービスそのものをリスニングするのではなく、より領域を拡張して観察する支援をしている。

 2つ目は、消費者の感情の発露を手掛かりに、口に出ないインサイトを探り出すことだ。ソーシャルリスニングのデータを使いながら顧客企業と共にディスカッションし、その示唆を出す支援も行っているという。

 3つ目は、感情のフレームワークを用いて、さらに消費者の解像度を高めることだ。たとえば8つの基本感情とその組み合わせで感情を分析する「プルチックの感情の輪」や、Atlas of Emotionsの「5つの基本感情」などを利用して、ツイートに隠れた感情を探る。

感情のフレームワークの例(プルチックの感情の輪、5つの基本感情)クリック/タップで画像拡大
感情のフレームワークの例(プルチックの感情の輪5つの基本感情
クリック/タップで画像拡大

実際のツイートを用いて、手順を紹介

 松本氏は「冷蔵庫がビール保管庫になっていてなんか興奮する」というツイートを取り上げ、そこに隠された感情を探る手順を紹介した。

ツイートから隠れた感情を探索する
ツイートから隠れた感情を探索する

 このツイートを分析すると、事実は「冷蔵庫がビール保管庫になっている」で、言語化されている感情は「興奮」となる。感情のフレームワークを用いると、興奮は「喜び(Joy)」のグループに属する。しかしここで注目したいのは、「“なんか”興奮する」という言い方であり、投稿者は感情を揺さぶられつつもそれを明確に言語化できていない様子がうかがえる。では、そこにはどんな感情が隠れているのだろうか。

 松本氏が社内で議論した結果、仮説として「逸脱」「罪悪感」が挙がったという。感情のフレームワークを用いると、「喜び(Joy)」と「恐れ(Fear)」の組み合わせが逸脱しているというグループに属する。「社会人らしい生活感から逸脱している、その状況に対して恐れもあるし、面白さも感じている。おそらくは喜びの部分が強くなって『興奮』という表現が出てきたのでしょう」と解説した。

 このようにして隠れた感情への理解が深めることができたら、そこから先はAsking型の調査を活用していく。具体的には、得られたインサイトをベースにした商品開発に共感してもらえるか、買うのであれば何円以上なら高いと感じるのか、といった調査を進めることになる。

 ソーシャルリスニングを用いたマーケティング活動の研究は、国内外において10年以上も続いているという。松本氏は、「ソーシャルリスニングはマーケティング活動において重要なアプローチです。うまく活用することで本音を引き出すことができます」と要点をまとめ、講演を締め括った。

「FASTALERT for Marketing」資料のDLはこちら

 SNSを活用して、消費者の「ホンネ」と「リアルな行動」に耳を傾けるソーシャルリスニング型リサーチサービスが「FASTALERT for Marketing」です。詳細についてご覧になられたい方は、資料のダウンロードが可能ですので、ぜひご覧ください。

FASTALERT for Marketing 資料DLページ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2021 Autumn連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/10/05 10:00 https://markezine.jp/article/detail/37315

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング