ヤフー×リチカの体制で、LIXILの動画マーケティングを支援
──はじめに、皆さんの自己紹介からお願いします。
杉山:LIXIL(リクシル)の杉山です。私は、キッチンやトイレなどご家庭の水回り製品の中長期的なブランディング戦略の立案や、プロモーションの設計、実行を担当しています。
吉村:ヤフーの吉村です。ヤフー広告の効果を最大化する運用ナレッジなどをクライアント様へご提案するコンサルティング営業として、LIXIL様を担当しています。
妹尾:リチカの妹尾です。リチカは、運用型クリエイティブクラウド「リチカクラウドスタジオ」の提供を通じて、動画や静止画のクリエイティブの制作、検証、改善を支援しています。ヤフー様とは、2020年からYDAにおける動画広告の共同研究で協業しており、今回はLIXIL様のクリエイティブパートナーとして関わりました。
LIXIL商品の機能性を動画広告で訴求し、クリックの質を向上
──これまでLIXILは、検索広告や静止画バナーを中心にデジタルのプロモーションを展開されてきました。今回、YDAで動画広告を出稿された背景を教えてください。
杉山:LIXILがあつかう住宅設備、建材は多くの方に普段使っていただいており身近な商品ではありますが、購入機会は多くありません。そのため、商品情報を確認される機会も少ない可能性があり、ご検討されているお客さまには、まず私たちの商品を知っていただくことが大事だと思っています。
広告のクリエイティブでも知っていただくことはできますが、より深いコミュニケーションのためにはサイト流入が必要であり、クリック率は重要な指標だと捉えています。静止画のクリエイティブテストは多く試してきましたが、更に動画を加え、広告のパフォーマンスを上げたいと考えていたところ、吉村様よりYDAの動画広告をご提案いただきました。
吉村:今回YDAの動画広告をご提案した理由は、2つあります。1つ目は、LIXIL様の商品機能をよりリッチに伝えるには、静止画より動画が適していること。たとえばキッチンのハンズフリー水栓は、手をかざすだけで水が出ます。この機能性は、静止画だけで伝えるより動画で表現した方が一目で伝わります。
2つ目は、そもそもYDAにおける静止画を見るユーザーと動画を見るユーザーの重複ユーザーが少ないことです。不動産カテゴリーの重複率は5、6%ですから、動画広告でLIXIL様のリーチやユーザー層が広がるメリットがあると考えました。
──動画広告は、「関心はあるが、運用面やクリエイティブの用意が難しい」と悩まれる企業も多いです。杉山さんは、いかがでしたか。
杉山:吉村さんにご提案いただいたときは、正直なところ動画のクリエイティブ制作に不安がありました。しかし今回は、YDAの動画広告の制作ナレッジをお持ちのリチカさんの協力があり、吉村さんにも媒体特性の面からアドバイスをいただけたので、安心して挑戦できました。