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レスポンスの魔術師が指南!今から使える“売れる”ネット広告実践ガイド

【売れるネット広告】99%の広告主が犯す失敗の回避法とは


広告費の一番の無駄遣いとは?

 インターネット広告キャンペーンを始める前に、まずは「CPA(及びCPO)目標」を明確にすること。そして広告主の経営者および担当者、広告代理店の営業およびスタッフなど、全員が同じ目標を共有して一緒に考え、運営していくことが重要である。

 しかしインターネット広告キャンペーンの多くは明確な目標を立てず、共有化されないままに実行されている。広告主側で目標CPAを持っていたとしても、広告代理店には伝えていない場合が多い。ダメな広告代理店なら責任逃れのために“あえて”目標を聞かない場合もあるだろう。

 目標自体をうやむやにすると、インターネット広告は失敗する。「CPA○○○○円以下を達成できたら成功、CPA○○○○円以上になったら失敗」という明確な基準を全員で持ち、広告主と広告代理店が同じベクトルに向かいインターネット広告を進めることが、成功するために絶対に必要な条件である。多少精神論に聞こえるかもしれないが、目標のある人間が頑張れるように、組織も同じく目標があった方が良い成果が出せる。

 また、この目標の設定および共有により、広告主も広告代理店も、自分がどのくらいの位置まで来ているか知ることができる。例えば減量するという漠然とした目標があった場合、方向は分かっていても、はたして3kg痩せればいいのか10kg痩せればいいのか、はたまた30kg痩せればいいのかが全く分からない。しかし「30kg痩せる」という目標を設定したら、15kg痩せた時点で目標の半分まで来ていると実感が持てる。

この目標があるかないかによって、現場でインターネット広告を運営する広告代理店のモチベーションはもちろん、戦略や戦術が大きく変わり、キャンペーンの結果も大きく変わってしまう。そして何よりも、目標を明確にすることにより、広告代理店はその信頼に応えるため、責任という重圧に耐え、目標CPAを達成するために“消費者に商品を売る”インターネット広告のプランニングに集中する。そう、プレッシャーにもなるのである。

 もちろんCPAが1円でも低ければ低いほど理想ではあるが、非現実的な夢物語を語っても仕方がない。そこで目標を設定する場合は、必ず下記3つのCPAを共有するべきである。

  1. 最低CPA : これよりも1円でもCPAが上がったら赤字になるというギリギリのCPA  
  2. 現実的なCPA : 過去の他媒体(折込チラシなど)の実績から現実的なCPA
  3. 理想のCPA : 現実的なレベルで理想のCPA

 効果測定が明確になるインターネット広告だからこそ、結果に対する効果を判断する指標が絶対に必要なのである。

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コストを抑えるために必要なこと

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この記事の著者

加藤 公一レオ(カトウコウイチレオ)

株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長

1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。その後、Euro RSCG Tokyo、株式会社アサツーディ・ケイ(ADK)にて、一貫してインターネットビジネスを軸としたダイレクトレスポンスマーケ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/26 11:21 https://markezine.jp/article/detail/3742

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