動画と静止画を、継続して検証改善する「運用型クリエイティブ」が重要に
──リチカを活用した「運用型クリエイティブ」を振り返り、気づいたことや今後に活かしたい点を教えてください。
陸浦:動画は情報量が多い分、アッパーファネルのお客様にもコンバージョンに近い態度変容を起こせるのではないかと思います。一方で、ファネルが深いローワーファネルのお客様には、静止画でも十分に訴求できるとも考えられます。私たちの最終ゴールはROASの改善ですから、成果の最大化を目指し、静止画も動画も両方実施する必要があると考えています。
小山:そうですね。動画のPDCAを回せるようになり、「クリエイティブの選択肢が広がった」と捉えています。特にオークローンマーケティングさんは商材のバリエーションが豊富ですので、静止画と動画それぞれにマッチする商材でクリエイティブを出し分けて全体の成果を高めていきたいですね。
また、元々動画広告は、ブランディング目的が多い傾向にあったと思いますが、今回のオークローンマーケティングさんの実例で、動画でコンバージョンまで達成できるとわかり、大きな発見でした。動画には様々なマーケティング課題、目的に対応できるという手応えがあります。
正木:あらためて、リチカの動画フォーマットには認知から獲得までの要素が詰まっていて、ダイレクトマーケティングにも効果的だと実感しました。ゼロからクリエイティブを考えるよりずっとスピーディーに制作可能なため、制作だけに時間をかけるのではなく、動画の改善に集中できますね。
あらゆるニーズに合わせ動画の表現を開拓
──今後の展望をお聞かせください。
陸浦:大きく2つあります。1つは、動画活用のPDCAとナレッジの蓄積の精度を上げていくことです。ADK MSさんとリチカさんと一緒に、柔軟にクリエイティブを制作できる体制が整いましたので、定性的な知見を定量データ化出来るように実績を重ねていきたいです。
もう1つは、AIナレーション機能など、リチカの機能を使いこなすことです。今後もクオリティの高い動画施策を続けていきたいです。
柴山:動画は変数が多く、ナレッジの残し方の切り口も多様です。これまでの訴求テストをしっかり振り返り、新しい動画の制作に活かしたいですね。
正木:リチカには、様々な目的のフォーマットがあります。今はROASの改善をゴールに数字を追っていますが、例えば認知向上が目的に変わっても、フォーマットを変えることで対応できます。これからも、いろいろなニーズに対して、効率よくクリエイティブを制作していきたいです。
小山:動画クリエイティブの制作はフォントの見せ方をはじめ、構成案の作成などロジカルな視点が大事ですが、加えて、定量データから仮説を立てて、そのデータが持つ意味と背景を想像することも必要だと考えています。ロジカルな視点と、柔軟な発想の両方を大切にしながら、新しい動画クリエイティブをご提案していきたいです。