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Tiktok最前線

TikTokが注目される理由――キーワードは「スマホ化」「動画化」「短尺化」「受動化」

 昨今、全世界で注目を集めているショートムービープラットフォーム「TikTok」。米調査会社AppAnnieの調査では、アメリカ・イギリスでTikTokの利用時間がYouTubeを上回ったことが明らかになっており、今後より影響力をもつプラットフォームとなっていくことが予想されます。本連載では「クリエイター共創型TikTokマーケティング」を手がけるNateeの執行役員である朝戸 太將氏が、今起こっている社会変化やビジネスでの活用法、今後の展望といった様々なテーマからTikTokを紐解いていきます。

インターネットの登場とソーシャル化

 インターネットが登場して以来、マーケティングのあり方が大きく変化しました。従来のマス主体の一方通行型から、ソーシャル主体の多方通行型への変化です。さらに今、ソーシャル主体の時代における新たな変節点が訪れようとしています。

 TikTokは、今後台頭するであろういくつかのサービスの1つであると考えています。まず、現在のソーシャル時代に至るまでに社会はどのような変遷をたどってきたのかを簡単におさらいします。

 これまで、あらゆる意思決定や購買行動はテクノロジーの変化によって規定されてきました。インターネットが登場する以前のいわゆるアナログデバイスの時代では、テレビ、雑誌、新聞、ラジオの4マスと呼ばれるメディアが中心となって、企業が一方的に生活者に情報発信をし、それを受け取った生活者が興味喚起をされて購買行動を起こすという様式が一般的でした。つまりマスマーケティングの時代です。

 しかし、インターネットの登場によってその状況は一変しました。インターネットによってもたらされた本質的な変化を、ほぼ日代表取締役社長の糸井重里氏は『インターネット的』(PHP新書、2001年)で「リンク」「フラット」「シェア」という言葉で表現しています。

「リンク」 →世界中の人、情報がつながるようになった
「フラット」→すべての発信者が対等な関係になった
「シェア」 →受発信双方を自主的に行うようになった

 情報がバイラルで無数に広がっていく世界が訪れたことにより、人が意思決定や購買に用いる情報も複合的なものとなりました。

ソーシャルマーケティング時代に企業はどう対応するか

 その結果、企業の一方通行的なあり方やブランディングは徐々に通用しなくなってきています。そこで生活者を巻き込んで、彼らの好意的な情報発信を促すようなマーケティング手法がより優位になっていきました。ソーシャルマーケティング時代の到来です。

 ここまでが大きな流れとしての「マス→ソーシャル」の変遷なのですが、今さらなるテクノロジーの進歩やそれにともなうユーザーの変化によって時代は変わりつつあります。要旨をまとめると以下の4つにまとめられます。

1.スマホ化
2.動画化
3.短尺化
4.受動化

 これらを順番に説明していきましょう。

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この記事の著者

朝戸 太將(アサト ダイスケ)

 東京大学を卒業後、リクルートキャリアを経てNateeに創業メンバーとしてジョイン。創業期よりTikTok事業の統括を務め、広告主の認知や購買促進など多様なニーズに対してTikTokを軸としたソリューションを提供し続けてきた。2020年末には「TikTok For Business Award」でブロンズ賞を受賞す...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/11/10 09:00 https://markezine.jp/article/detail/37536

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