SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

日本郵便「デジタル×アナログ」実証実験プロジェクト(AD)

2022年は目前!開封率が強みの紙のDMでメッセージを伝えませんか?/有識者&調査結果からコツを学ぶ

センサリーマーケティングの基本&DMに実装するコツ

 センサリーマーケティングとは、消費者の感覚(センサー)に働きかけることで、消費者の評価や行動に影響を与えようとするマーケティングの一手法だ。

 通常のコミュニケーションでは、外部から刺激(情報)を受けると、感覚レジスター(視覚・嗅覚・聴覚など、人の五感)に入り、頭の中に短期記憶としてとどまり、さらに長期記憶を含めながら情報処理し、その結果、ロイヤルティが高まる、購入に至るといった流れが想定されている。一方、センサリーマーケティングの場合は、短期記憶を経由せず、明確な意識なしに評価や行動に結びつく

センサリーマーケティングの概念図
センサリーマーケティングの概念図

 紙を用いるDMでは、様々な工夫によって、センサリーマーケティングの考え方を体現することができる。たとえば、素材を変えることで触覚に刺激を与えたり、香りや音を付けたりといった方法が挙げられる。あるリゾートホテルでは、宿泊から2週間後に送るサンキューレターにそのホテルの香りを付け、楽しかった思い出を思い起こさせる取り組みをしているという。使用する色も大きなポイントで、色によって人々の購買行動に影響を与えられることが実験で確認されている。

調査データで紐解くDMの特徴

 続いて、企業のDM活用の現状・生活者のDM閲読状況に関する調査データを紹介したい。

何のためにDMを実施?

 2020年11月に、DMを実施している企業を対象に「DM実態調査(※1)」を行ったところ、企業がDMを実施する目的として最も多かったのが「継続的に商品・サービスを利用してもらうため」で約50.8%、続いて「優良顧客にアプローチするため」が39.8%だった。CRMの要素が強く、特定のセグメントされたユーザーとの関係構築を目的としている企業が多いのが特徴だ。

DMの実施目的DM実態調査報告書より(クリック/タップで拡大)
DMの実施目的
DM実態調査報告書より(クリック/タップで拡大)

なぜDMを使ったのか? 

 DMを活用した目的についても聴いたところ、「セグメントしたユーザーに送付できる」「多くの情報を提供できる」「行動を喚起できる」といった内容が多かった。情報を届けたいユーザーにしっかりと届け、EメールやSNSでは伝えきれない温かみ、丁寧さなどを伝えるために使われていることがうかがえる。

DMの実施理由 DM実態調査報告書より(クリック/タップで拡大)
DMの実施理由
DM実態調査報告書より(クリック/タップで拡大)

DMと組み合わせて使われるチャネルは?

 DMと組み合わせて使われるチャネルは多様化している。多いのは、ポスティング広告、SNSでの広告、店内・店頭の広告やPOPなど。特にポスティング広告とSNS広告については、新規顧客を獲得する目的でDMと組み合わせられているケースが多くみられた。

DMと組み合わせる目的DM実態調査報告書より(クリック/タップで拡大)
DMと組み合わせる目的
DM実態調査報告書より(クリック/タップで拡大)

次のページ
強みは開封率の高さ!生活者への調査で明らかに

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
日本郵便「デジタル×アナログ」実証実験プロジェクト連載記事一覧

もっと読む

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/01/17 17:02 https://markezine.jp/article/detail/37809

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング