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電通ランウェイが「ウリアゲガンバ」で目指す、オンライン広告サービスの形

 多くの広告主にとって悩ましい、広告代理店をはじめとしたパートナー選び。その中で、メディア・コミュニケーションを軸に広告活動の全領域における統合ソリューションを提供する電通ランウェイは、ワンストップかつオンラインでスピーディーに売上アップに貢献する広告サービスWebサイト「ウリアゲガンバ」をリリースした。オンライン上で広告関連のコンテンツやコンサルティングサービスを提供する同サイトは、広告主とソリューションを提供する支援会社の関係をどのように変化させるのか。同社でウリアゲガンバのプロジェクトリーダーを務める岡本氏とサービス開発を担当する木部氏に話を聞いた。

メディア領域のプロが集まる電通ランウェイ

――御社は2021年4月に商号を「電通メディアランウェイ」から「電通ランウェイ」に変更されていますが、どういった背景があったのでしょうか。

岡本:電通メディアランウェイは、メディア領域における成長戦略をより加速させていくため設立したのですが、クライアントと向き合う中で、クリエイティブ、PR、イベントなど、メディア以外のご相談を受ける機会も増えてきました。そのため、メディア領域に強みを持ちつつも、領域を限定せずクライアントの本質課題を多面的に解決できる企業を目指し、商号を変更しました。

株式会社電通ランウェイ アカウント開発部 部長 ウリアゲガンバ プロジェクトリーダー兼チーフコンサルタント 岡本 智明氏
株式会社電通ランウェイ アカウント開発部 部長
ウリアゲガンバ プロジェクトリーダー兼チーフコンサルタント
岡本 智明氏

――他の広告代理店と、どのような違いがあるのでしょうか。

岡本:一人の営業がマルチタスクでスピード感のある対応を行っている点が大きな違いだと思います。多くの総合広告代理店ではクライアントに対し、営業、プランナー、クリエイティブなど専門スキルを持った人材が集まり対応しています。手厚い分、分業制ゆえに対応が遅くなってしまうことがあります。

 電通ランウェイでは、一気通貫して一人のコンサルタントが営業、プランナー、時にはクリエイティブ領域まで、マルチタスクスキルをもって対応します。これにより顧客ビジネスの理解をより深め、スピーディーに最適な提案ができる体制をとっています。ただ、クライアントのニーズに合わせて、体制は柔軟に変えております。

誰でも気軽に相談できる「ウリアゲガンバ」

――現在御社は企業のマーケティング・広告の課題を解決するサービス、ウリアゲガンバを提供していますが、どのような開発背景があったのでしょうか。

岡本:これまで総合広告代理店の多くが、知人経由で案件の紹介を受けるなど、属人的な営業努力で仕事が増えていくことが多かったと思います。ですが、それだけでは新規のクライアントとの接点が減っていくだろうという危機感を業界全体で持っており、弊社としても営業自体のDX化を推進すべきと考えておりました。

 そんな中、コロナ禍でその流れが加速したことから、気軽にお問い合わせできる環境を作りたいとウリアゲガンバをリリースしました。

マス広告の情報収集は無料!ウリアゲガンバの詳細とは?

――では、ウリアゲガンバがどのようなサービスか教えてください。

木部:ウリアゲガンバのコンセプトは、「売上アップに貢献する広告サービス」です。企業が自社の売上を拡大する際に、テレビCMをはじめとしたマス広告の出稿を検討することがあると思いますが、テレビCMはシンプルに見えて実は複雑です。放送枠は様々な条件で購入することができるのですが、複雑が故にクライアントが全てを理解することが難しい現状があります。

 そのため、ウリアゲガンバでは「テレビCMをはじめとしたマス広告とは何か」をわかりやすく使え、活用できるよう役立つ情報を提供していくサービスとなっています。

株式会社電通ランウェイ アカウント開発部 ウリアゲガンバ サービス開発リード 木部 亮平氏
株式会社電通ランウェイ アカウント開発部 ウリアゲガンバ サービス開発リード 木部 亮平氏

 具体的には、Webサイトで広告関連コンテンツの無料提供、そしてお問い合わせいただいたお客様へのコンサルティングサービスの2つに分かれています。前者に関しては、媒体資料のダウンロードやテレビCM出稿シミュレーター、広告用語辞典、広告に関するコラムなど、マス広告の認知・理解が含まる内容のコンテンツを多数用意しています。

テレビCM出稿シミュレーター

――コンテンツはどのような内容を提供しているのでしょうか。

木部: たとえば、初めてテレビCMの出稿を行う際のテストマーケティングの方法を4ステップでまとめた記事や、電通グループ各社が過去に行った調査に関する記事などを掲載しています。マス広告に関するコンテンツはデジタル広告のコンテンツに比べると少ないと思うので、有益だと思います。

3つのサービスで企業の広告活動を支援

――では、コンサルティングサービスの内容についても教えてください。

木部:コンサルティングサービスに関しては、3つのサービスを提供しています。1つ目は「はじめての安心テレビCMパック」です。こちらのサービスでは、テレビCM実施に必要な知識を勉強会形式でレクチャーし、目的やターゲット、予算に合わせたテレビCMの企画、放送プランの設計などを丁寧に伴走しながら提案します。最低300万円から放送プランを組むことができます。

 2つ目は「広告活動診断」です。企業の広告活動を分析し、メディア選定や出稿タイミング、予算配分について最適な方法を提案させていただきます。

 そして、3つ目は「ウリアゲ拡大並走サービス」です。こちらは経験のある宣伝広告担当者がいない企業様向けに広告活動の計画を立案したり、社内レポートやマニュアルを作成したりと、広告に関する実作業をコンサルタントがサポートするプランになっています。

 また、お客様の課題は十人十色で違うため、各企業様に合わせてカスタマイズしてご提案することもしています。

全国の広告主を支援

――ウリアゲガンバの強みだと感じる部分はどこですか。

木部:Webサイトで情報を公開しながら、最終的に広告コンサルタントがサポートする点が強みだと考えています。また、マルチタスクの話に通じますが、データ分析などは電通グループ各社も利用しているサービスを使って行っている点も強みになっています。さらに、コンサルタントは様々な業種・規模のクライアントを担当してきた広告業界経験15年以上のメンバーですので、データと経験から一番良いプランを提案することができます。

――具体的にはどのような相談に対応していただけるのでしょうか。

木部:たとえば、「テレビCMを実施したいが、CM素材がない、いくらかかるのか相場が分からない」とご相談いただき、CM制作からメディアまで提案して受注につながったケースがあります。

 また、「アプリのダウンロードを最大化したい」「大規模な広告投資をするうえでテストマーケティングを行いたい」といった相談もいただいております。業種・規模は問わず様々な相談に乗ることができる体制となっています。さらに、オンラインでサービスを提供しているので、全国の広告主様に対応できます。

――広告代理店に頼むと「費用が高いのでは?」というイメージを持つ方もいると思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

岡本:コンサルタントへの相談は無料ですので、気軽にご連絡いただけたらと。実際にお客様から「この金額でも受けてくれるのですね」と言われたこともありました。ですので、自社のビジネスや売上拡大の為の広告展開にお悩みの方は一度ご相談いただければと思います。

マス広告に関する情報により触れやすく

――最後に、今後の展望について教えてください。

岡本:今後はウリアゲガンバを軸に新しいビジネス展開や事業領域拡大も視野に入れています。ゆくゆくは、他の広告代理店とも協業できるスキームを構築して、サポートできるようなネットワークを作っていきたいと考え、準備を進めています。

ウリアゲガンバ運営会社:株式会社電通ランウェイ
 社会全体を豊かにすることをミッションに掲げる広告コミュニケーションカンパニー。モノ・サービスの価値を世の中に届ける役割を、マルチタスク能力を身に着けた“オンリーワン人財”が担います。我々自身の領域を限定せず変化し続けることで、クライアントと消費者の皆様が社会から受ける恩恵を最大化することに貢献します。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/12/09 10:00 https://markezine.jp/article/detail/37859