タレント起用したTwitter広告で費用対効果が向上。その理由は?
永田:今回の施策に至った経緯や、スピードワゴンの井戸田(潤)さんを起用された背景についても、改めてお話しいたいただけますか?
高木:以前からクーポンを活用した施策に関しては、Twitterユーザーとの相性が良いことが検証できていたこともあり、Amplifyスポンサーシップ広告※を活用したTwitterキャンペーンを複数展開してきました。
※Amplifyスポンサーシップ広告=Twitter社が契約しているパートナーから1社を選択し、制作する広告
しかし、費用対効果が高い一方で、60社以上あるAmplifyスポンサーシップ広告のパートナーごとに、扱っているタレントさんのジャンルや規模などが様々で、まとめて複数の方を確認するのが難しいという課題がありました。
スピーディーに施策を打つ必要があっても、キャスティング確認にかなり時間がかかるのがタレントさんを活用する際のデメリットだと考えてます。FIREBUGさんは、ほとんどすべてのタレント事務所さんとつながりがあって、希望する方との調整をスムーズに行っていただけるので助かりました。
今回ハンバーグ師匠(井戸田さん)にお声かけしたのは、ちょうどハンバーグの商品を取り扱う施策を展開する予定があり、永田さんにご相談したらテンポ良くお話が進んで、今回の起用に至りました。

通常タレントさんを起用する広告は、1クールや年間単位での契約になるので、それを見込んで設計しています。その点Amplifyスポンサーシップ広告は単発で影響力がある方を活用できますし、その都度、その人に合った戦略をとることができるのはメリットだと思います。その結果、通常キャンペーンより費用対効果が向上しました。
タレント起用のデジマの効果が上がった、3つの変化
永田:そこまで効果が上がった背景には、「3つの変化」が複雑に絡んでいると思います。その3つとは「ユーザーの情報許容度の変化」「タレント事務所側の変化」「それにともなう企業側のマーケティング機会の変化」です。
1つ目の「ユーザーの情報許容度の変化」は、動画視聴が当たり前になってきたことで、Twitterのようなプラットフォームでも動画が受け入れられるようになり、ユーザーがチャネルを移動する手間を嫌がるようになったことが挙げられます。
2つ目の「タレント事務所側の変化」は、コロナ禍を経て、有名タレントさんであってもSNSやYouTubeへの露出が増え、ネット単体の広告でキャスティングされることに抵抗がなくなってきていることが背景にあります。
もちろん、すべての有名タレントがそうではないので、SNSやYouTubeチャンネルを展開しているか、更新頻度は高いかなど事前にリサーチは必要になりますが。これら2点の変化を踏まえ「ユーザーと事務所の変化にともなう、企業側のマーケティング機会の変化」が求められているのが現在ですね。
「タレント起用≒マス広告」ではなくなることで、デジタル広告を活用した施策1つでも起用が可能になります。今までのマイクロインフルエンサーのリストだけではなく、タレントさんをリストに追加していくことができるので、よりデジタル広告の強みを活かしていくことが可能になると思います。
