ラジオ番組を起点に世代間交流が誕生
MZ:番組を通しての反響はいかがでしょうか。
服部:年齢問わずたくさんの方に聞いていただいています。普段来る大量のメールの中には、上の世代の方から「娘が言っていることがわかるようになった」「話題についていけるようになった」といった声が寄せられています。
また、番組では3ヵ月に1回ぐらいアンケートをとっているのですが、その中に「この番組を聞いてどうですか」とリスナーの皆様へ率直に聞いています。すると、年配の方から「初めて大久保さんを通じてTikTokを使い始めました」「TikTokをどう見れば良いのかわかるようになりました」といった声も多いです。
私自身、番組開始前は「職場の若い子はTikTokを使っているけれど、全然ついていけない」と思っていたので、そういう風に感じている方も多いことがわかりました。
逆もあって、若い方から「お母さんがやたらTikTokに詳しくなっている」といったお声もいただいていて、番組によって世代交流が行われているのは嬉しいです。

徳永:毎月実施しているTikTok LIVEでの「見るラジオ」生配信も多くの皆様にご好評いただいています。大久保さんと縁のあるゲストとの軽妙なやりとりやコラボ動画撮影は番組の魅力を高めてくれています。具体的な数字は申し上げられないのですが、7割の視聴者が18歳以上と、性別問わず大人も楽しめるメディア横断コンテンツになっています。
大久保さんのTikTokでの取り組みや、様々なエフェクトを駆使したTikTok動画は、「大人もこんな風にTikTokを楽しめるんだよ」と実感できる好事例へと進化しています。おかげで多くのメディア関係者様から注目いただき、各種メディアで紹介いただくケースも出てきて、狙いどおり番組の副次的成果が出てきています。
若者のトレンドを知る場に
MZ:大久保さんに伺います。ラジオ番組「大久保佳代子とトレンド遊び」を通じてTikTokを使ってみて、どのような感想を持ちましたか。
大久保:本当にこのお話をいただかなかったらTikTokなんか絶対やってないし、見てもなかったと思います。でも、この番組を機にTikTokを使い始めたことで今のトレンドがわかり、若者の言っている話題が理解できるようになりました。
テレビ番組でも「TikTok何万人フォロワーがいる〇〇ちゃんです」と言われた時に、「あれなんか知っているぞ」と。
このまま年取って何もわからないまま生きていくのも楽ですが、ちょっと1歩足を引っ張ってもらって、「いやもっと若者のトレンド知った方がいいですよ」っていう機会になったんで、助かったと思っていますね。

MZ:他にはどういったことがありますか。
大久保:私ぐらいの年代の人でTikTokを今ひとつ知らない人が、一緒に情報を得て「ああそうなのって」一緒に勉強している人もいます。あと悩み相談的なのもやれたりやらなかったりするんですけど、意外と若い子から普通に恋愛の相談も来たりもしますね。