ラジオ×TikTokでコミュニティを構築
MarkeZine編集部(以下、MZ):今回、TBSラジオさんとTikTokさんが新しい取り組みをしていると聞き、その詳細をお聞きします。最初に話を持ち掛けたのはTikTokさんだと伺っていますが、なぜラジオに注目したのでしょうか? その背景を教えてください。
徳永:radikoの浸透により存在感を高めたラジオは、パーソナリティと番組を軸に形成されるコミュニティがファンを魅了し続けています。TikTokも、クリエイターと動画を軸に作りだされるコミュニティ感を特徴としており、ラジオとの取り組みはもとより高い親和性があるのでは、と仮説を立てていました。
徳永:TikTok LIVEで実現する「見るラジオ」の新鮮さと、流行りのTikTok動画を言葉で表現して紹介する「シズル感」は、過去の試験的施策でも実証できていました。そのため、まだTikTokをご存知ない、むしろ関心がなさそうな方々にも身近に感じてもらえる機会が作りたいと思い、今回お声がけさせていただきました。
MZ:最初にこのお話を聞いた時、どのように思いましたか?
服部:「アリだな」と思ったのが最初の印象です。というのもTBSラジオが、ラジオをハブとして映像コンテンツやイベントなど、いろんなことも含めて取り組もうとしている時に、この話が来たのでチャンスだと思いました。
ラジオ業界では、当時は誰もTikTokをやっていませんでしたが、この番組で何かしら新しい可能性が見つけられればと思い、実施に至りました。
ラジオが持つインタラクティブ性をコンテンツ化
MZ:具体的な取り組み内容について教えてください。
服部:毎週土曜日にラジオで収録番組を放送し、月に一度ゲストを交えての生放送を行っています。その放送後にはゲストとともにTikTokでライブ配信を行っています。
TikTokのコンテンツも作っているのですが、ラジオの内容を反映させたり、TikTokのトレンドを取り入れたりしながら制作しています。
徳永:大久保さんと番組スタッフが一丸となって、バズる動画の投稿や企画を試行錯誤しながら制作しています。リスナーの皆様からのアイデアや提案を番組内で紹介し、大久保さんがそれらに応えていくといった、ラジオ本来が持つインタラクティブ性と「答え合わせ」をコンテンツの中で行えるので、番組公式TikTokアカウントとしては理想的な組み合わせです。