新たな広告配信の形が求められている
――Criteoが今回コンテクスチュアル広告の提供に至った背景について、教えてください。
池田:インターネット利用者のプライバシー保護や、CookieやIDFAなどの利用制限などの環境下における対策の一環として、今回コンテクスチュアル広告の提供を始めました。
Criteoでは、現在大きな転換期を迎えるアドテク業界に対応すべく、大きく3つのターゲティング手法を提供しています。
1つ目が、プライバシーを保護した形でユーザーレベルの識別を行い、パーソナルな広告を配信する、ユーザーレベルでのターゲティング。2つ目は、興味・関心グループレベルでのターゲティング。そして、3つ目が掲載先のコンテンツに合った広告を配信するコンテクスチュアルターゲティングです。
――ユーザーのプライバシー保護や各プラットフォームによる広告配信の規制などが背景にあるとのことですが、広告主の意識はどのように変化していると思いますか。
池田:我々が行った調査では、「Cookieレス環境下での有効なマーケティング手法についてテストや検証を開始している」、または「開始する予定がある」と回答した方が83%、また「コンテクスチュアル広告の検証を開始している」または「開始する予定がある」と回答した方が32%という結果が出ています。このことからも、Cookieレス対応の一環として、コンテクスチュアル広告を検討している広告主は増えていると感じています。
三藪:様々なお客様に提案をしていますが、Cookieレスに向けた対応への温度感が高まっているのを実感しています。コンテクスチュアル広告に関するお問い合わせを受ける際も、多くが「Cookieレスに対応したい」ところから興味を持っていただいています。
これから各広告配信プラットフォームで制限が進んでいくと思いますが、それまでに違う広告配信や効果計測、KPI設計にチャレンジしていかないといけません。2021年はその活動の第一歩を踏み出すお客様が多かった印象です。
パブリッシャーの配信面を様々な角度から解析
――では、Criteoのコンテクスチュアル広告がどのような特徴を持っているか、教えてください。
Criteoのコンテクスチュアル広告には、以下の3つの特長があります。ここからは、各特長について解説していきたいと思います。
1.類似メディアターゲティング
2.アフィニティ(親和性)レコメンド
3.パフォーマンス最適化
三藪:1つ目の類似メディアターゲティングに関しては、従来のコンテンツ解析技術とCriteoならではの良さを活かし、サイトへの流入の可能性が高い新規ユーザーへのリーチを実現しています。
Criteoのコンテクスチュアル広告では、パブリッシャーの配信面を、URLや画像、テキスト、キーワードなど様々な角度から解析し、言語の定義やコンテンツのカテゴリー、ブランドセーフティーを判別しています。
さらに、Criteoでは、ユーザーが広告主のプロダクトを閲覧・購入する前に、どこでそのプロダクトが掲示されていたかを全メディアネットワークで分析しています。これにより、広告主のプロダクトに最も親和性の高いパブリッシャーのドメインとカテゴリーを特定することができます。
ユナイテッドアローズの活用事例資料を配布中!
今回記事で紹介しているCriteoコンテクスチュアル広告を活用したユナイテッドアローズの事例に関する資料を、現在配布しています。記事では載せきれなかった内容も含まれているので、気になる方はぜひ資料もご確認ください! ユナイテッドアローズの事例資料のダウンロードはリンクより