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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

1から学ぶインサイト発掘の手法

インサイトをベネフィットに翻訳し、本質的な製品開発を

インサイトに迫るために必要な知識とは

 インサイトを考える時には、SNSを中心とした最新のトレンドを追いかけることで、今や未来の消費者を想像し、理解するということは言うまでもありませんが、実は過去に遡って、時代背景に関する知識を見ていくことも重要です。年代ごとに、どういうイベントがあって、どういう価値観を持っているかを知っておく、ということです。私は30代ですので、60代向けの商品を考える時は、60代の方がどういうバックグラウンドで育ってきたかという年代背景を知っておくために、現代の歴史を改めて勉強することになります。たとえば社会の教科書で読んだオイルショックなどが、価値観を形成する上でどのように影響したかまで想像し、議論していきます。答えはないですし、人それぞれと言えばそこで終わってしまいますので、いろいろな考え方を吸収していきます。

 昨今の美容カテゴリは、在宅勤務の浸透により、商品の役割が今までとは変わってきています。このため、たとえば「オンライン会議でよく見られたい人にとってどういう商品であれば購入されるか」を考える必要が出てきました。そしてこれまでとは違った、オンラインカメラの補正機能などが競合になってきます。場合によっては、戦う場所を変える必要が出てくるかもしれません。マーケターは時代の変化に常に敏感であれ、と常々言っておりますが、社会の情勢や変化に対応できないとマーケターとして生き残れないのです。

 次回は、インサイトを見つけ出す過程で特によく使う手法を、幅広く解説します。

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この記事の著者

木村 元(キムラ ツカサ)

株式会社Brandism
代表取締役

ユニリーバに2009年に入社。約12年間、ラックスやダヴなどのブランドマーケティングを経験。国内を中心とした360°のプロモーションから、グローバルのブランド戦略や製品開発まで、幅広く従事。ロンドン本社にてダヴを担当し、グローバル全体のブランド戦略設計をリードした後、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/02/21 08:00 https://markezine.jp/article/detail/38131

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