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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

人を育てる。組織を育てる。

健全なカルチャーなくしては何も始まらない。パナソニック山口氏が進めてきた戦略的な組織変革

マーケターは、常に学び、行動し、チェンジを起こそう

――マーケター育成のために、社内でコンテンツを制作・発信されているとうかがいました。

 「マーケターへの道」という社内のホームページ上で、様々な動画を制作・配信しています。動画は、外部から専門家を招いたセミナーや、社内のプロフェッショナルが登壇するプログラムもあります。これらのコンテンツは、マーケターに限らず社員みんなが閲覧できるものです。マーケティング・マインドは、マーケターに限らず、みんなに持っていてほしいですね。

――マーケターの成長に必要な要素は何だと思われますか?

 マーケターとしての成長と、ビジネスパーソンとしての成長は同じこと。その上でマーケターに大切な姿勢は、飽くなき好奇心を持つことでしょう。私自身も、常に学びの姿勢を忘れないようにしていて、海外のCMOとのセッションなどにも積極的に参加するようにしています。「どうしてこうなるんだろう?」と興味を持ち、それを追求する行動に繋げることが必要です。

 そして、「もっと知りたい」と考えたときに、人と繋がれるかどうかがポイントです。自分自身で学ぶには限界がありますから、詳しい人に知見を聞きに行ける行動力があるといいですね。私は、新聞やいろいろな媒体の記事を読んで、「素敵な考えだな」と思ったら、発信者と面識がなくても直接メッセージを送ったりします。飽くなき好奇心、行動力、人と繋がること。これらはマーケターとして心がけていたいですね。

 さらに、“違和感”はもっと大切にしたいです。違和感は、変化が起こる兆しです。グローバルで活躍しているマーケティングコンサルタントのThomasBartaさんと親しくさせてもらっているのですが、彼は「マーケティングリーダーは、チェンジメーカーである」と語っています。チェンジメーカーとは、現状と目標の間にあるギャップを見つけ、「ここへ向かっていこう」と引っ張っていける人。そのとき、自分のためでなく、組織や社会のためにWHYとWHATを明確にすることが重要です。

――最後に、BtoBマーケターやマーケティングの組織作りに関わっている方へ、アドバイスをお願いします。

 日本は、BtoBの組織作りやマーケティングにおいては、後進にいます。だからこそ、現状をより良くするための事例は必ずあります。事例から学んだら、自分の会社にあてはめて、どういうやり方がマッチするかを考えて、実行する。実行しなければ、学びは実になりません。これには相当な体力と気力、胆力がいりますが、小さな変化を繰り返し起こし続けて、社内外に仲間を増やしてほしいですね。すると、加速度的に大きなチェンジを起こせるのではないでしょうか。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/01 07:30 https://markezine.jp/article/detail/38381

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