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ヒットの裏にマーケあり

ヒットはバグによる偶然の副産物。佐渡島さんが語る「本の領域を超えて読者の世界を変える」方法とは?

レガシーメディアが抱える課題

高橋:YouTubeやニコニコ動画などで起きている流れが加速されて、よりリッチに、そしてよりチープに組み合わせられていくという感じになるんでしょうね。エンタメ業界にとってはものすごくチャンスのように感じます。特にゲーム業界はそういった変化に強そうですね。

佐渡島:ゲームはその在り方自体がずっと変わってきていますからね。その点、テレビや出版界隈は、ドラマにしても小説にしても、自分たちの作るものがエンタメだという気持ちが強いから、インタラクティブ性を強くすると複数のお題に耐えられない人が多いかもしれないですね。なんだかんだでゲーム業界のベンチャーが全部取っていってしまうかも……なんて気もしてきました(笑)。

高橋:確かにありえそうですね(笑)。とはいえ、作家の方や編集者の方にとっても、出版業界全体にしてみても、新しいビジネスステージとして期待が膨らみますね。これからの変化を期待しています!

ここにマーケあり!

・プラットフォームの変化にともない、コンテンツは映像や音声単独のものよりも、YouTubeの動画とコメント欄のテキストのように「複合的で主体と客体が混じり合っているもの」に変わってきています。こうした潮流の変化にいち早く気づくアンテナを持ち、その変化に積極的に飛び込んでいくことが、マーケットが急変する中では何よりも大切なことです。

・人は好きなものでアイデンティティを作っていく、初期からずっと応援していることは誇らしい気持ちになるなど、人が何かのファンになり、応援しているときの心の動きを佐渡島さんは深掘りしてつかんでいます。だからこそ作家が作ったマンガを単に売るのではなく、作家にファンをつけるコミュニティビジネスにまで参入していくことができるのではないでしょうか。

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この記事の著者

高橋 飛翔(タカハシ ヒショウ)

 1985年生まれ。東京大学法学部卒。大学在学中にナイルを創業。

 ナイルにて、累計1,500社以上の法人支援実績を持つデジタルマーケティング支援事業や自社メディア事業を発足し「ナイルのマーケティング相談室」「ナイルのコンテンツ相談室」などを運営。2018年より新規事業として月10,000円台でマイカーが持てる「おトクにマイカー 定額カルモくん」をローンチ。自動車産業における新たな事業モデルの構築に取り組んでいる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/04/26 08:00 https://markezine.jp/article/detail/38796

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