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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

特集:リテール最新動向

「セブン-イレブンアプリ」で高まる店舗体験とその先にあるラストワンマイル構想

「リアル店舗の価値」が、セブン-イレブンにしかない優位性を作る

――直近の出来事として、2022年3月にマーケティング部が新設されました。この部門は、全社の中でどのようなミッションを担っていくのでしょうか?

 マーケティング部は、「販売促進部」の名称を変更する形で新設した部門です。実態としては、マス広告やSNS施策、販促物の展開などを担う「プロモーション・広告企画部」、アプリの運営・活用を担う「デジタル販売促進部」、過去・現在・未来の市場調査を行う「マーケティング部」の3つのチームに分かれています。

 コロナ禍に限らず、お客様の思考は時と共にどんどん変化していきます。マーケティングの定義が「売れる仕組み作り」であるとすれば、マーケティング部のミッションは、5年後も10年後も、お客様のニーズを先取りして、商品開発×プロモーションを打ち出していくことにあります。お客様にとって魅力的な商品を開発して、店頭に並べ、プロモーションを丁寧に行えば、売れる仕組みは作れるはずです。これを引っ張っていくのが、マーケティング部であると思っています。

――リテール事業においては、この2年でこれまでの価値基準が一気に変化しました。これを踏まえ、最後に展望をお聞かせ下さい。

 出前サービスを筆頭に、コロナ禍で消費者は「届けてくれる世界」に慣れました。我々も、「来店していただくのが当たり前の世界」ではなく、「お届けするのが当たり前の世界」になっていく可能性があると捉えています。極端にどちらか一方の世界になることはないと思いますが、確実にセブン-イレブンのビジネスともバッティングする世界であると言えるでしょう。

 よって、これから先はお届けするサービスの重要性が増してくると考えています。実際に、2021年3月から5年間の中計経営計画の中で「ラストワンマイルDXプラットフォーム」の構築を掲げており、ネットコンビニ「7NOW」の対応店舗は都心を中心に拡大中で現在約1,200店舗まで増えています。配達事業が、現在もこの先も注力領域であることは間違いありません。

 よく、リアル店舗とラストワンマイルの共存について問われますが、お客様の支持を得られなければ成功しないという点は同じだと考えています。やはり、セブンイレブンの強みは、全国21,000店舗を超える店舗網があってこそです。全国のこれだけの店舗に商品が並んでいる安心感や信頼感。そして、その地域のコミュニティの中で愛されている加盟店のオーナー様――これは、大手ECサイトにも、出前サービス各社にもないものです。逆に言うと、これがあるからこそ、ラストワンマイルの構想が成り立つとも言えるでしょう。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/04/26 10:42 https://markezine.jp/article/detail/38828

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