メルカリ総合研究所は、「メルカリ物価・数量指数」から見た4月のトレンドを発表した。
メルカリ物価・数量指数とは、フリマアプリ「メルカリ」内の取引価格と流通数量の変動状況を、商品カテゴリーごとに月単位で表す価格指数・数量指数のこと。同社の個人間商取引における消費者の需要を可視化していく取り組みだ。
ハンドメイドカテゴリーの「アクセサリー/時計」の物価指数は過去最高に
2020年4月の緊急事態宣言以降、ハンドメイドカテゴリー「アクセサリー/時計」の物価指数が上昇。過去最高の物価指数(2.11)を示した。新型コロナの影響による在宅時間の長期化で、ハンドメイドカテゴリーが伸びていることがわかる。また、直近では外に出る機会も増え、アクセサリーや時計の需要の高まりから価格指数が大幅に伸びている。
スポーツ関連チケットの物価指数は、前年同月比で約1.3倍増
チケットカテゴリー「スポーツ」の数量指数は、2020年4月に発出された緊急事態宣言の前月から2018年1月を下回る状況となっている。一方で、物価指数は昨年4月から徐々に上昇傾向で、前年同月比約1.3倍となっている。
スマートフォン/携帯電話の物価指数は、前年同月比で約1.3倍増
スマートフォン/携帯電話の数量指数は、2018年1月から継続して上昇基調にある。一方で、物価指数は比較的安定していたが、2021年10月にやや上昇。現在まで過去最高レベルの水準を維持している。また、2021年9月には「iPhone 13」の発売が開始されている。
「メルカリ」上のスマートフォン取引件数は「iPhone 12 本体」がトップ、前年同月比約6倍
スマートフォン/携帯電話の物価指数上昇を受け、「メルカリ」における4月の取引内容を見たところ、「スマートフォン/携帯電話」カテゴリーの取引件数1位は「iPhone12 本体」(前年同月比約6倍)となっていることがわかった。
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