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特集:デジタルで進化するテレビマーケティング

テレビ視聴の浸透、計測の進化──OTT広告が持つ可能性

 昨今、新しい広告の配信先として注目を集めているのがOTT(Over The Top)だ。ABEMAやTVerなどの映像配信サービスにターゲティング広告を配信でき、テレビへの配信も対応していることから、テレビマーケティングの手法としての可能性を秘めている。本記事では、OTT広告の持つポテンシャルについて、AJAの野屋敷健太氏に取材した。

※本記事は、2022年5月25日刊行の定期誌『MarkeZine』77号に掲載したものです。

テレビでターゲティング広告が配信できる

──まず、OTTとはどのようなものか、またOTT広告の特徴を教えてください。

野屋敷:OTTとは、通信インフラではなく、インターネット配信を通してコンテンツを提供することを指します。インターネット回線からコンテンツ配信を行うため、動画や音声といったリッチなコンテンツを提供しているものが中心となっています。

株式会社AJA 代表取締役社長 野屋敷健太(のやしき・けんた)氏 2008年にサイバーエージェントに入社し、北海道支社にてセールスに従事。2011年、CyberZ取締役に就任。2013年よりサイバーエージェントインターネット広告事業本部第二本部局長、2014年よりサイバーエージェントメディアディベロップメント事業本部(MDH)ネイティブアド局局長を務める。2016年にAJA取締役、2017年11月に代表取締役社長に就任。
株式会社AJA 代表取締役社長 野屋敷健太(のやしき・けんた)氏
2008年にサイバーエージェントに入社し、北海道支社にてセールスに従事。2011年、CyberZ取締役に就任。2013年よりサイバーエージェントインターネット広告事業本部第二本部局長、2014年よりサイバーエージェントメディアディベロップメント事業本部(MDH)ネイティブアド局局長を務める。2016年にAJA取締役、2017年11月に代表取締役社長に就任。

野屋敷:そして、リッチなコンテンツの前・中・後に配信できるOTT広告には、3つの特徴があります。1つ目は、大画面でコンテンツを見ている人に広告配信できる点です。

 現在インターネット回線に接続されたCTV(コネクテッドTV)の浸透が進んでおり、家のテレビから映像配信サービスを利用している方も増えてきています。テレビのリモコンにYouTubeやABEMAのボタンが付いている方も多いのではないでしょうか。

 このように、テレビで映像配信サービスを見る習慣が生まれているため、OTT広告ではこれまでのネット広告に比べてリッチな広告体験を提供することができます。

 2つ目はテレビCM品質で広告が出せる点です。テレビにも配信できることで、テレビCMを視聴するときと近い視聴態度が獲得できます。

 そして、3つ目はターゲティングができる点です。コンテンツカテゴリーなどで絞り込んで配信できる上に、フリークエンシーのコントロールも可能です。デジタルならではの緻密な配信は、大きな特徴であると思います。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/05/27 11:10 https://markezine.jp/article/detail/39006

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