新たな消費者“ワークデイ コンシューマー”とは?
ワークデイ コンシューマーの実態を探るべく、マイクロソフトがフォレスターコンサルティングと行った調査によると、日本では回答者の42%が、「1日の勤務時間のうち1時間以上を個人的な用事に費やしている」という。さらにコロナ禍前と比較して「勤務時間中にプライベートの用事に費やす時間が増えた」と回答する人は45%、5人に1人がその時間は今後もっと増えると述べているという。
また、消費者の51%が、勤務時間中に商品検索を行い、37%が仕事中に購入を行っていることも明らかになった。61%の人は仕事用のツールをプライベートな用途でも使っていると回答している。
Wilk氏はさらに続ける。「日本において、この6ヵ月でPCでオンラインショッピングを行ったという回答者は100%。これは世界平均の4倍以上です」。なお、検索している商品カテゴリは、「車(72%)」「金融商品・サービス(59%)」「家具(58%)」などが多かったそうだ。
マーケターも消費者の変化を感じ取っている
このような消費者の購買行動の変化は、マーケティングやデジタル広告戦略に大きなインパクトを与えている。これまでは、通勤時間中の消費者にリーチするために、早朝、夜、週末などのタイミングでスマートフォンや屋外広告を用いていたが、この方法ではうまくいかない、とWilk氏。マーケター側も変化を感じていると指摘する。
先述のフォレスターコンサルティングとの調査によると、「消費者の行動の変化が成功において最も重要な戦略」と回答したマーケティングとメディア担当者は77%、「新しい消費者の現実を認識する必要がある」と述べた人も50%いたという。「ワークデイ コンシューマーにフォーカスしない残りの50%は、ビジネスの成長にあたって重要な機会を逃すことになる」とWilk氏は述べる。
では、Microsoft 広告ではワークデイ コンシューマーにいかにリーチできるのか。Windows OSを起動すると、スタートメニュー、Windows Searchがあり、ユーザーはこれらを入り口にしてブラウジング、検索、ショッピングなどを行える。Wilk氏は、「Windowsをよく使う人ほどEdgeを使う傾向があり、Edgeとスタートメニューを使う人はBingを使う傾向がある」とマイクロソフトのエコシステムを説明する。さらには、「Windowsは長年にわたってプライバシーとセキュリティをDNAに組み込んできました。ワークデイ コンシューマーは、信頼できる場所で活動を行うことができます」と述べた。
「Microsoft 広告は意図、動機、人口統計、行動、プロファイルのデータを統合し、リッチなオーディエンスインテリジェンスを構築しています」とWilk氏。マーケティング担当はこれを利用してより効率的に消費者にリーチできると続ける。検索エンジン、ニュースパブリッシャー、ブラウザ、ゲームコンソールなどが傘下にあり、ファネル全体をカバーする広告ソリューションスイートを利用できるという。