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特集:現場に再現性をもたらす マーケターが知っておきたい手法&フレームワーク

ヒットを生み出すリサーチ術とは? 正しい「ターゲット」「セールスポイント」を見つける3ステップを解説

新人時代の自分に向け、10年分のノウハウを詰め込んだ

──この方法はBtoC商材だけでなく、BtoB商材にも活用できるものでしょうか。

阿佐見:ケースバイケースだとは思いますが、BtoB商材でも使うことはあります。ターゲットに対して何を伝えたらいいのか、どんな商品が求められているのかを考える部分は共通しています。

 また、たまにクライアントさんから、「1回作って売れたらあとはそのまま何もしなくても売れ続けるようなものは作れませんか?」と言われることがありますが、それは基本的には難しいと考えています。というのも、時代が変わればターゲットも変わってきますし、響くセールスポイントも変化してきます。だからその時代ですごく当たるものが作れたからといって、永遠に続いていくものではありません。逆にそのときの感覚で続けてしまうと、必ず外してしまうときがくるものなのです。

 それを避けるために、定期的にリサーチを活用して感覚のずれを修正していったほうがいいなと考えています。

──最後に、「ヒットを生み出すリサーチ術」を実践したいと考える読者へアドバイスをお願いします。

阿佐見:いろいろなリサーチを使ってみてもらえたら嬉しいです。今回の書籍は、索引の1つひとつの言葉も私自身がピックアップして作りました。頭から読んでいくよりは、辞書を引くみたいに、その都度必要なところを読んでもらいたいと思っています。

 私自身、あまり要領がよくなくて、戦略プランニングにリサーチをうまく取り入れられるようになるまでに10年ほどかかりました。もちろんその間にたくさんの失敗をしました。今回の書籍は、そんな新人時代の自分に向けた本だったりします。

 本書は「新人向け」と書いているのですが、根本的なところは私自身が今現在も使っているノウハウと違いはありません。ツールは多様化していますが、調べるべきポイントや大事なことなどは普遍的なので、ぜひ今後も使い続けられるノウハウとして習得してもらえたら嬉しいです。

 広告業界で10年以上仕事をしてきて、クライアントの努力の賜物である商品を宣伝させていただく機会をたくさん経験してきました。素晴らしい商品が広く届くといいなと思いましたし、逆に素晴らしい知恵や技術が詰まっているのにもったいないと思うこともあります。本当に良いものが、世の中から無視されてしまうことが、なくなればいいなと思っていて、そのためにリサーチをもっと活用してほしいと思っています。

 広告会社の立場として、本当に良いものが生み出されていくこと、それが本当に必要とする人に届いていくことをサポートしていきたいですし、今後そのスキルを持った人を増やすことにも貢献していきたいなと思っています。

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/06/28 07:30 https://markezine.jp/article/detail/39239

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