SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

MERY×BitStarが語る!Z世代のインサイトに沿った、インフルエンサーマーケティングを行う秘訣

インフルエンサーには2つのタイプが存在する

 またインフルエンサーと視聴者の関係には、大きく分けて以下の2軸のパターンがあるという。

 「具体的な例を挙げると、アイドル型は佐藤ノアさん、ロールモデル型はChie Hidakaさんが挙げられます。佐藤ノアさんが新作のコスメを紹介した場合、コスメではなくノアさん自身の尊さについてのコメントが比較的多く寄せられます。ブランドイメージの形成や商材認知の施策により向いていると言えます。一方、ロールモデル型のChie Hidakaさんは、登録者数は10万人と多くはありませんが商品紹介の際、商材に対して言及したコメント率が高いです。購買を想定した設計をする場合や、商品の理解促進を狙う場合は、ロールモデル型のインフルエンサーを選んだほうがいいことがわかります」(大浦氏)

 また、インフルエンサーを絞り込んでいく際は、日々の投稿だけでなく、投稿された動画がどういった“場”になっているのか、視聴者のコメントをよく観察し選定をしていくことで結果につながっていく。

 その際によくあるのが、インフルエンサー本人から実施許可が取れないことだ。よくある理由として挙げられるのが以下の6点だ。

 「その6つの問題をすべて解決できる大切な要素が“愛のある文脈作り”です。視聴者とインフルエンサーの能動的な愛でできたコミュニティに企業も参加する。その上でいかに広告掲載背景に納得感を出すかというところにフォーカスをしていただきたいです。

 聞いてもらえるタイアップ、いい意味で、色眼鏡をかけた上でまっすぐ話すことのできている企画が効果の出るタイアップのポイントです」(大浦氏)

インフルエンサーを評価する「SPEC+T」

 では、企業はどのようにインフルエンサーを評価し、キャスティングしていけばいいのだろうか。大浦氏は企業がインフルエンサーを選定する際の評価軸である「SPEC+T(スペックプラスティー)」を紹介した。

Scale:消費者からの認知レベル(フォロワー数など)

Professional:発信コンテンツの専門レベル(プロフェッショナルor一般など)
Engagement:愛と信頼によるファンの熱狂レベル(購買、動員実績など)
Creativity:企画力と制作力の2軸レベル(画質・見せ方など)
+Trend:現行の注目レベル

 大浦氏は最後に、「施策の目的を言語化し、それを押さえて若者に受け入れられる文脈を作っていく必要がある」と改めて指摘し、セッションを締めくくった。

 「SPEC+Tで挙げた数値は、全てが高ければいいというものではありません。商材や施策によっては重要視しない評価軸を見定めてふるいにかけることが勝ち筋を見つける第一歩です。そのためにも施策の目的の洗い出しと、インフルエンサーを理解することが重要です。視聴者との出会い方を正しく設計できれば、難しい内容もうまく翻訳することができ、若年層に受け入れられやすくなります」(大浦氏)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤 ゆう(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。その後、事業会社に転職。金融・美容分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/06/28 09:00 https://markezine.jp/article/detail/39269

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング