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第106号(2024年10月号)
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累計販売食は400万超、共創で売上増加!ファミレスのジョイフル×YouTuberヒカルのコラボ

 九州を中心に展開するファミリーレストランのジョイフルは、コロナ禍で苦境に立たされていた。その中で同社は広告コンテンツのプロデュースなどを行うFIREBUGと協力し、YouTuberのヒカル氏とコラボレーション企画を実施。大きな成果を上げた。今回はその詳細について、ジョイフルとFIREBUGのキーパーソンに話を聞いた。

200店舗の退店と大赤字。コロナ禍で訪れた大ピンチ

──ジョイフルをはじめ、飲食業界はコロナ禍の影響を大きく受けたと思います。御社はどのような影響を受けたのか、またそれに対しどのような対策を講じてきたのか教えてください。

國吉:2020年3月から売上が一気に下降を示し、2020年4月~6月で数十億レベルの損失が出ました。また、その当時は大企業向けの助成金制度も整っておらず、6月末決算だったので、結果96億円の純損失となりました。創業から初めて、債務超過すれすれの経営危機に陥ったのです。

 なんとしても事業を存続すべく最初に行ったのは、店舗の退店でした。グループで200店舗の退店を半年で行いました。また、社内コストを抜本的に見直し、店舗数の減少により不要になったサービスを削るなどしました。これらの施策のおかげで、正社員の雇用は守りながら事業を続けることができました。

株式会社ジョイフル 専務取締役 國吉 康信氏
株式会社ジョイフル 専務取締役 國吉 康信氏

売上を頂点に持っていくプロモーションの必要性

──そこまで苦しい状況が続いていたのですね。プロモーションに力を入れるようになったのはいつ頃でしょうか。

國吉:2021年になってからですね。会社の損益状況が取り組みを始めてから半年ほどで落ち着き、政府からの助成金制度も整い始めたことで、純資産が増加に転じました。資金調達もできるようになり、ここから売上を増加させるための施策を仕掛けようと考えました。

 最初は位置情報を活用したデジタル広告に着手したり、アプリを開発したりしました。ただ、元々当社ではプロモーションがほとんど行っておらず、なるべく損益分岐点を下げること、値段を下げることに重きを置いてきたため、広告・プロモーションのノウハウがほとんどありませんでした。

 その中で、広告コンテンツのプロデュース力を持つFIREBUGと出会い、一緒に取り組みを行うことになりました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/07/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/39349

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