ハンバーグは累計100万食を突破、通常の30倍近い売上に
──今回のコラボレーションによって得られた成果を教えてください。
國吉:第1弾は通常のフェア商品と比較して3倍近い販売数となりました。また、今回はECでもハンバーグを展開したのですが、ECモールの冷凍食品のデイリーランキングで1位を獲得し、通常時の30倍近い売上を作り出すことに成功しました。
このECでの販売も、ヒカルさんによる提案でした。ヒカルさんはSNSなどの影響力が強く、ECのほうが売上に影響を与えられると考えたためです。ヒカルさんとコラボレーションする前からECは活用していましたが、10年後に目指していたような売上が今回の取り組みで到達しました。
さらに、会社の株価がストップ高になり、ヒカルさんの動画のコメントには「ヒカル砲がさく裂した」など、大きな話題を呼び、私たちも衝撃を受けました。第2弾の唐揚げは喫食機会の多い商品だったこともあり、さらに売上が伸びました。
──売上だけでなく、株価にまで影響が及ぶとはすごいですね。動画に対する反響はいかがでしたか。
國吉:今回4本の動画をヒカルさんのYouTubeチャンネルで配信いただいたのですが、どの動画の再生数も100万回を超えていて、ヒカルさんの所属事務所からも「視聴者のポジティブなコメントが多い」と言われました。

お互いの名前を借りるだけの関係を超えた先に結果がある
──今回の取り組みを通じて、どのような学びが得られましたか。
國吉:インフルエンサーの方にジョイフルという会社を他の会社以上に素晴らしいと思ってもらえる努力、動画ができあがるまでの関係構築が重要だと感じました。コロナ禍でしたが、感染対策をしたうえで直接お会いし、今回の取り組みにどのような姿勢で臨んでいるのか観察して、きちんと気を配りながら取り組みました。今後もそのような関係作りを大事にしたいと考えています。
塚田:企業とタレントやインフルエンサーのコラボレーションは、名前を借りるだけの関係を超える必要があります。今回成功したのも、ヒカルさんとジョイフルさんの実現力があったから、そして両社が高いモチベーションで商品開発から動画の発信まで取り組んだからです。
双方が結果にコミットするのはとても大変だとは思いますが、そこまでの取り組みになると世の中に素敵な商品が出て、話題につながるのだと感じます。
──最後に、今後の展望を教えてください。

國吉:今後もヒカルさんと継続的にコラボレーションをしていきたいです。ヒカルさんからも指摘されているのですが、新メニューの開発だけだと持続性がありません。そのため、新たなゴールを設定してそれに向けたストーリーを描き、持続可能性を模索していきます。
塚田:ストーリーは大事だと思います。ジョイフルさんとヒカルさんがともに大きく成長し、話題になっていく姿をリアルに描いていく。そうすることで未来のお客様に対し話題を醸成できると考えています。
また、実は東京進出の計画も進んでいますので、今後も新たな展開をジョイフルさん、ヒカルさんとともに作っていきたいです。