インフォビップは、日本を含むアジア11ヵ国・地域において顧客体験に関する調査を実施した。
好まれるカスタマーサポートの手段
カスタマージャーニーの各段階で望ましいサポート方法について調べた。その結果、アジア全体では「電話」による対応を求める声が最多に。次に多かったのが「オンラインライブチャット」だった。
日本においても電話を好む人が多く約64%が「電話」と回答。一方、日本では電話の次に好まれる手段に「問い合わせフォーム」や「Eメール」が挙がった。
苦情対応では人を介した方がCXは高い傾向に
次に、各段階における、人のサポートのある場合とない場合のCXスコア(※)の差を調べた。その結果「販売後サポート」以外においてはいずれも人のサポートがある方がCXスコアは高い傾向に。特に「一般的なカスタマーサービス/サポート」「フィードバック/クレーム」においては大きな差が生じた。
※「効果」「使い勝手」「感情」というCX品質の3つ側面のスコアを平均化して計算したもの
CX施策を検討する際に勘案すべき4つの顧客タイプ
本調査の結果を踏まえ、同社は企業がCX施策を検討する際に勘案すべき4つの顧客タイプを導き出した。
「裕福でハイブリッドな消費者」は実店舗とオンライン両方を利用するタイプであり、アジア平均は50%、日本では37%を占めた。「有人対応を求める保守的な消費者」はアジア平均は25%、日本では49%と多い傾向に。「有人対応をあまり求めないデジタルネイティブ」はアジア平均は13%、日本では7%。「どちらとも言えない」はアジア平均は12%、日本では7%の人が該当した。
【調査概要】
期間:2022年2月
対象:過去6ヵ月間にブランドとやり取りして購入やカスタマーサービスまたはサポートを受けた消費者
対象国・地域:シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、フィリピン、香港、日本、台湾、韓国
回答者数:1,210人(業界は金融サービス、保険17%、小売17%、電気通信サービス17%、その他49%)
【関連記事】
・物価上昇による家計への影響、約8割が「感じている」と回答【ロイヤリティ マーケティング調査】
・価格よりも重視すること1位は「信頼性」/ECサイトは品切れやチャットに改善の余地【サイトコア調査】
・1位は丸⻲製麺/2022年の顧客体験価値ランキング【C Space Tokyo調査】
・世界で愛されるブランド、1位はアシックスに ランキング圏外から大躍進【Talkwalker調査】
・日本の消費者の約8割がサステイナブル製品への購買意欲が高い ただし実購買へは至らず【ベイン調査】