CCCマーケティング総研は、2022年6月の「産業動向レポート」および「産業天気予報」を発表した。
同総研は、CCCマーケティングの有するデータやアセットを基に、生活者の意識調査などを行う機関だ。今回のレポートは、CCCマーケティングが提供する家計簿アプリ「レシーカ」のレシートデータと、同総研の研究員による企業への調査結果を組み合わせて作成。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、外食、百貨店、ショッピングセンターの小売7業界における生活者動向と見通しを独自にまとめた。
レポートによると、コロナ禍で危機的状況を迎えた外食産業が、2022年6月における休日の外食利用はコロナ禍前の利用に近い、もしくはコロナ禍前を超える業態も出てきた。
“外食復活”とも言うべき動きが加速する中で、スーパーマーケットの売上鈍化が目立つ。スーパーマーケットを運営する多くの企業では、内食疲れの緩やかな拡大と生鮮三品を含む食品群の価格上昇を受けて、客数の伸び悩み、買い上げ点数の減少といった状況に陥っている。
そうした中でも業績を維持しているスーパーマーケットの取り組みを見てみると「食のグローバル化」「惣菜強化」という点が共通している。コロナ禍で外食の利用が大幅に減少した際、これまでは外食で味わえたメニューを家庭内に取り込む動きが加速。特にアジアンメニューはメーカーの取り組み強化により、専用ミールキットや調味料の販売が拡大している。
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