CCCマーケティング総研は、2022年4月の「産業動向レポート」および「産業天気予報」を発表した。
同総研は、CCCマーケティングの有するデータやアセットを基に生活者の意識調査などを行う機関だ。今回のレポートは、同社が提供する家計簿アプリ「レシーカ」のレシートデータと、総研の研究員による企業への調査を組み合わせて作成。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、外食、百貨店、ショッピングセンターの小売り7業界における生活者動向と見通しを独自にまとめた。
同レポートによるとドラッグストアの利用は、コロナ禍によりインバウンド利用の低下、外出機会の減少などを受け販売アイテムも大きく様変わりした。集客に大きく影響したのがフードジャンルだ。以前までは加工食品・菓子類であったが、生鮮・日配品など、ジャンル強化の動きが強まっている。
さらに食品ジャンル取り扱いの動きは拡大してきており、中食・惣菜ジャンルに取り組む企業も増えてきた。利用客数減で業績悪化していた都心部店舗では中食・惣菜ジャンルは利用機会を引き出す上で効果もある。他のリテイルよりも必需の需要を持つという点で競争力を持つドラッグストアは、今後も食品ジャンルの取り扱いを広げ、食品スーパーやコンビニエンスストアとの競争を本格化しようとしている。
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