広告を嫌われる対象にはしたくない
本来広告は、生活者にとって情報源であると同時に、サービスや発信者を支えるものでもあります。広告主であるスポンサーの存在があることで、多くのサービスを利用することができているはずです。しかし、その広告が残念なことに嫌われる対象となってしまっている。ですが、Voicyはパーソナリティを支える存在であるスポンサーを嫌われる存在にはしたくありません。パーソナリティにも、スポンサーを紹介することでリスナーの余計な時間を奪っていると捉えてほしくないと考えています。だからこそ、先ほど触れたように、パーソナリティとリスナー、スポンサーの関係性を築き、スポンサー(広告)に対する見え方を変え、良い循環を作っていくことが大切です。
Voicyでは、今回取り上げた「チャンネルスポンサー」の他にも、パーソナリティらが独自の視点で語る放送が集まる「企業協賛型トークテーマ特集」や「タイアップ放送」など、企業向けのブランディングプログラムを複数提供しています。この夏には、メディアプラットフォームのnoteと連携し、企業・ブランドに向けた新しい発信型メニューである「share your story」の提供を開始しました。音声と文章と発信手段の選択肢を増やし、企業活動へ共感する人を増やしていくサポートを行っていきます。
情報を届ける場所ではなく、人を届ける場所だという想いでサービスを提供している私たちは、声だからこそ伝えられる感情や本人性があると確信しています。今、どうしたら好きになってもらえるかを模索する企業が増えている中で、声だから届けられるものを持つVoicyが、企業やブランドと生活者の距離を近づけるような存在になれればと考えています。

株式会社Voicy ビジネスプロデューサー 長谷部祐樹氏
JTBでの新規事業開発を経て、ベクトルではPRディレクター、スペースマーケットではビジネス全般を担当。2021年にVoicyへ入社し、Voicy Branding ProgramやVoicy Bizの啓発、各種事業開発、業務提携を手掛ける。音声発信の試みとして、自身でも放送中の「観葉植物を楽しむグリーンラジオ」は、Apple Podcastのホーム/ガーデニングカテゴリで1位を獲得。