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特集:ターゲティングが嫌われる時代のシン・ターゲティング

ユナイテッドアローズCDO藤原氏が率いる組織変革 ブランドの資産を活かせる強い組織へ

 マーケティング業界でも深刻な問題となっている人材不足とどう向き合い、どこに解決の糸口を見つけるか? また、ビジネスをリードできる強いマーケティング組織をいかに作っていくか? 各社の取り組みを探る本連載。第10回は、ユナイテッドアローズのCDO(最高デジタル責任者)藤原義昭氏を取材した。接客を最も大きな資産とする同社が進めるDXの中で、藤原氏がこの1年行ってきたこととは?

※本記事は、2022年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』80号に掲載したものです。

マーケティング後進をゆくアパレル業界

──藤原さんは2021年にユナイテッドアローズに入社されました。CDOとしてジョインした藤原さんのミッションは?

 CDOなので社内のデジタル化はもちろんですが、全社のDX推進による企業価値の最大化が私の一番大きなミッションです。2021年に社長に松崎が就任した際、全社の戦略として、DXとサステナビリティの2つが最重要項目に定められました。このうちDXの部分を私が担い、DXに関する全社の戦略や施策を統括して見ている形です。短期的なミッションについては、昨年は自社オンラインストアおよびスマートフォンアプリのリニューアルがあったので、そのプロジェクト進行・統括に従事していました。同時に、マーケティング組織の体制移行なども行ってきました。

株式会社ユナイテッドアローズ 執行役員 CDO 藤原義昭氏 1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年よりIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。2021年4月にユナイテッドアローズに転職、2022年4月より現職。
株式会社ユナイテッドアローズ 執行役員 CDO 藤原義昭氏
1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年よりIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。2021年4月にユナイテッドアローズに転職、2022年4月より現職。

──藤原さんがジョインされた当時、マーケティングの組織はどのような状況だったのですか?

 もともとアパレル業界には、マーケティングという概念があまりありません。流通、小売りの業界にも同じことが言えると思います。当社もいわゆるプレスと呼ばれる方たちがソーシャルメディアを運用したり、デジタルマーケティングの部署でEC売上のグロースを目的に広告を運用したり、EC上で接客ツールを運用したりといったことはやっていたのですが、これらをまとめて見るマーケティングの部署自体、そもそもありませんでした。要は、ユナイテッドアローズとして統合的に一気通貫でマーケティングのストーリーを作ることができていなかったわけです。

 もう一つ、ハウスカードという会員基盤で顧客データは取れているものの、顧客が見えている状態とは言えませんでした。作った商品をいかに買ってもらうか? というプッシュ型のマーケティングが基本で、リサーチをもとに戦略を立てるという考え方もありませんでした。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/29 09:45 https://markezine.jp/article/detail/39762

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