SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第83号(2022年11月号)
特集「Web3、メタバース、NFT ── 最新技術が マーケティングに及ぼす影響」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

これからのインサイトが見えてくる!カルチャーを捉える「Connecting the Dots」法

ゲームApex Legendsヒットの理由は「熱量の可視化」にあった? ロイヤル顧客創出の新ルール

 時代の価値観「カルチャー」の分析を通じて、消費者インサイトの変化を捉える本連載。今回は効率化とは対照的に惜しみなくかけた手間や労力などの「熱量が可視化」されることの魅力や価値に関するカルチャーの変化を探ります。 

課金で強くなれないゲーム「Apex Legends」

 こんにちは。TBWA HAKUHODOの松崎です。前回は「感情効率」というテーマで、自分が望む感情を効率的に求めようとする人々の動きについて取り上げました。第3回となる今回は「熱量」をキーワードにカルチャーを見ていきます。

 みなさんは、生活者とブランドにおけるエンゲージメントの強さの尺度として、何を最初に思い浮かべますか? それは購入金額や利用頻度でしょうか? 今回は「Connecting the Dots(コネクティング・ザ・ドット)」のフォーマットと3つの事例を使いながら、売上高や顧客数では判断できない別の視点から生活者とブランドの強い絆を作るロイヤリティマーケティングについて考えていきたいと思います。

 ドットをつないで時代のインサイトを探るカルチャー分析手法「Connecting the Dots」について、詳しくは第1回で紹介していますので、まだご覧になっていない方はこちらもぜひチェックしてみてください。

 ここ数年でゲームの人気ジャンルの代表格となったバトルロワイヤルゲームの中でも、Apex Legends(エーペックスレジェンズ)というゲームの人気が加速し続けているのはご存じでしょうか? Apex Legendsとは、オンライン上で3人1組のチームを組み、使用するキャラクターごとに違う役割を活かしながら、20チーム(60人)の中で1位を目指して戦う生き残りをかけたゲームです。2022年5月11日より新シーズン「救世主」がはじまったApex Legendsでは、同時接続プレーヤー数が41万人を記録するなどの人気を博しています。

 なぜApex Legendsが人々の心を惹きつけ続けられるのでしょうか? そのポイントは、対人戦かつキャラクターごとの戦闘能力が違うという、一筋縄ではいかない難しさと、「バッジ」と呼ばれるゲーム上で一定の条件をクリアした人だけが獲得できるトロフィーのようなシステムにあります。このバッジは強さの分野と種類を表し、プレーヤーは自分のプロフィール上に飾ることで、自分の強さを他のプレーヤーに自慢できるのです。

クリック/タップで拡大
(クリック/タップで拡大)

経験と戦略がもたらす「真の強さ」という価値

 Apex Legendsでは従来のソーシャルゲームやロールプレイングゲームと違い、課金やプレイ時間では強さが決まりません。強さは獲得した「バッジ」の種類によって決まり、手に入れるには経験と戦略が不可欠です。

 なぜなら、対戦相手がコンピューターではなくプレーヤー同士であることに加え、使用するキャラクターによって戦闘能力が違うという不確定要素が多いからです。毎戦違う相手の動きとキャラクターの能力に合わせて、自分と仲間の動き方や戦術を瞬時に変えていく臨機応変さが求められます。このような瞬時の判断が勝利を左右する状況の中で手に入れるバッジこそが真の強さの証しとなり、人々が憧れる理由となるのです。

 Apex Legendsの総戦数9,000回を超えるBabylonさん(ゲームネーム)に伺うと、「Apex Legendsでは、立ち回りによっては一度も敵と戦わずに勝てることもあるくらい戦略がカギ」と言います。このように、Apex Legendsでは課金やプレイ時間だけでは手に入れられない戦略が必要となり、その強さがバッジによって可視化される部分に人々は価値を感じ、もっと良いバッジを手に入れたいと頑張るのです。

クリック/タップで拡大
(クリック/タップで拡大)

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
「毎日のライブ配信」による親近感がもたらす応援の価値

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
これからのインサイトが見えてくる!カルチャーを捉える「Connecting the Dots」法連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

松崎 玲海(マツザキ レイミ)

 学生時代にアメリカ大使館のインターンとして、輸入品の日本市場拡大に向けたマーケティングリサーチを学んだことで、広告の戦略企画に興味を持つ。2021年にTBWA HAKUHODOに新卒入社。プランニング局とBackslashチームに所属し、コミュニケーション戦略立案やインサイト先読みのためのカルチャ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/09/27 09:00 https://markezine.jp/article/detail/40021

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング